検索窓
今日:9 hit、昨日:32 hit、合計:38,819 hit

11 ページ13

.







とうとうやってきてしまった、準決勝戦。

どうやら、師匠と例の新人審神者さんも別な会場で同じ時間帯に演練を行うらしい。






準決勝戦で戦ってくれる刀剣男士は、
骨喰さん、乱さん、山姥切さん、太鼓鐘さん、長谷部さん、そして隊長は大倶利伽羅さんだ。









『本日はよろしくお願い致します』


「ふふ、よろしく」




たまたま、演練相手の俳優審神者さんと出会ったので挨拶をしておいた。
……なんか笑われたんだけど。私の顔に何か着いてるのかな…?




『……あの、えっと…』


「ああ、いや、すまない。噂に聞いた通りだなって」


『噂通り……?』


「うん。穢れのない澄み切った、儚げだけど何処か力強さも感じるその霊力。君自身は誰に対しても礼儀正しく、容姿も美しい。最高の女性だってね」


『………い、いえ、そのような事は…』







私が最高……?どこを見てそう判断したんだろうか。

少なくとも今はそう見えているのかもしれないけど、本来の私は………本当に最悪なのに………








というか、この審神者さん。私を見ただけで霊力の質が分かってしまうとは恐れ入った。おそらく彼は、審神者としても霊能者としても相当強いに違いない。





「まぁ、お互い手加減せずに本気でぶつかろう」



そういった彼は突然膝まづき、私の右手を手に取って手の甲に唇を付けた。



『!?!?』






「はは、戸惑う姿も実に可愛らしいn((((「おい、何やってる」


……おっと、これはこれは。」





俳優審神者さんによって握られた私の右手を、誰かが横から掴み俳優審神者さんから離した。

見ると、そこにはうちの本丸の大倶利伽羅さんが立っていた。



彼はいつも無表情だ。
そして、今も無表情………に見えるが、私には分かる。


彼は今、すごく怒ってるって。


いつも一緒にいるから、段々彼のことが分かるようになってきたのだ。その無表情から現れる感情を。





『大倶利伽羅さん…』


大倶利「作戦の最終確認をしている。あんたも来い」


『わ、分かりました』






掴んだ私の右手を離さないまま、皆さんのいる所まで一緒に行った。なんでそんなに怒ってるんだろう。




『あの………大倶利伽羅さん……?』


大倶利「…………チッ……先に手洗うぞ」





もしかして、私があの審神者さんからキスされたのが嫌だったのかな…?

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
615人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 愛され , 女審神者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃーちゃん - あ“あ“あ“あ“!!!鶴ちゃ…!!こんなてぇてぇ爆弾急に…!!驚き通り越して絶叫だよ!?ありがとうございます!!()更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年12月24日 18時) (レス) @page22 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - この作品も最高です(´∀`=) (2022年11月11日 23時) (レス) @page22 id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めめ太郎 | 作成日時:2022年9月11日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。