3 ページ3
家に帰って直ぐに盗聴器と隠しカメラを探した。
でも全く見つからない。
そういえば、春千夜さんはプロなんだ。
彼が極悪組織の梵天のNo2なのは知っている。
だから私が彼と会っているのは誰にも言っていないし、警察にも伝えるつもりはない。ていうより、そういう約束を無理やりさせられた。
隠しカメラとか盗聴器とかを設置するの得意そうだな…。なんて呑気に考えながら部屋の中を探す。
『春千夜さんのアホ……』
ひとりぼっちの部屋でそう呟くと、電話がなった。
それはもしかしなくても春千夜さんからのものだった。
『ちょっと!どこに置いてるんですか!?』
〈Aちゃん!
さっき俺の事呼んでたよなァ?もしかして家ん中でも俺の事考えてんのか?〉
『そりゃ嫌でも考えたくなりますよ。』
〈うわーマジかァ。もうこれ完全に両想いだろ。なァ、今夜Aちゃんのこと抱いてい?〉
『やめてください。絶対嫌です。両想いじゃありません。ていうか、私の質問に答えてください!』
〈どこに隠してるかなんて言えるわけねぇだろーが。その為の盗聴器と隠しカメラなんだからよォ。〉
なんなのこの人!そりゃ見つからないように工夫してあることくらい分かってる。でも、私にバレてる時点でもうアウトなんだよ。
『ほんとに春千夜さんのこと嫌いです』
〈そんな、嫌い嫌いって言ってっと家に上がり込むぞ〉
『もうそんなに私のこと見たいなら家に来ればればいいじゃないですかっ!!』
もうほとんど見られてるわけだし、今更春千夜さんを家にあげることに抵抗はない。
〈は……?〉
『なんですか?』
〈いいのか?それなら行くわ。絶対行く。
やっぱやめてくださいは無しな。〉
『いいですよ。来てください。』
765人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タムタム - 年齢設定違和感あるなぁ (2022年3月9日 1時) (レス) @page20 id: bc2f92c74f (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです☺️ (2021年11月3日 21時) (レス) id: fe46b500ec (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - ATR214YSさん» ありがとうございます!! (2021年11月3日 21時) (レス) id: fe46b500ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 初めて、陰ながらに見させていただいていました!とても面白くて面白かったです!お疲れ様でしたー! (2021年11月3日 20時) (レス) @page28 id: e7ca48453b (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした! (2021年11月3日 20時) (レス) @page28 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めめ | 作成日時:2021年10月15日 23時