【ｎ年前】〜マレウスside〜 ページ12
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数十年後ある日突然城に僕宛てに手紙が来た。
＿＿＿マレウス君へ
久しぶりに茨の谷に戻ってきました。良かったら遊びに来て！
待ってます。
ずるい女だと思った。
居なくなる時は何も言わなかったのに、戻って来た時には僕に来いと言ってくる。
……なんなんだ。と不服に思いながらも彼女に会いたいという気持ちが勝ってしまったので、直ぐに彼女の家に向かった。
再び茨の谷に戻って来た彼女を見た時、僕は驚いた。
何故なら彼女は人間の赤ん坊を抱いていたのだ。
「うわぁ〜マレウスくん！イケメンに成長したねぇ！
お姉さん好みの顔でびっくり！！！」
びっくりはこちらの台詞だ。
それに"お姉さん"と言うにはかなり苦しい年齢ではないか。
「なんだそいつは」
「ふふ、可愛いでしょ〜私の子供。
………私ね、もう長くないんだ。
だからﾀﾋぬ前に誰かを愛したいと思って。」
「………………は？……………………………そ、そんなのｯ…」
何なんだ、もう長くないって。
"僕じゃ駄目だったのか。"そう言おうにも、声に出すことは出来なかった。
「へぇ。つまり人間なんかの子供を産んで、そんな弱々しい奴の面倒を見ながらﾀﾋにたいってことか。
そいつと人間の男を愛したいって言うのか？笑えるな」
今思えば、すごく嫌な言い方だったと思う。
ただこの時はエルラが別な男(しかも人間)との子供を僕に見せてくることに苛立っていた。
「んーん、人間の男はどうでもいい。
大事なのはこの子だけ。この子は私の宝だから。1番大切なの。」
…………宝か。
「……人間の赤ん坊は手が掛かるのだろう？」
「よく知ってるね」
「僕の知人も人間の赤ん坊を育ててるんだ。」
エルラの子供ということもあり、彼女と全く同じ髪色と瞳の色。この赤ん坊も人間の血を引いてると言っても、フローラ家の者には変わりない為、将来的には強力な身体能力と魔力を得るのだろう。
「………名をなんという」
「ふふ、よくぞ聞いてくれました。
A・フローラです。」
Aは"キャッキャ"と笑いながら僕の方へ身を乗り出してきた。
そして、僕の角を思い切り掴んだ。楽しそうに笑いながら。
「うわぁ〜マレウス君の角を掴むなんて！
この子大物になりそう〜！！流石、私の娘だわ」
「……ふふ、あはははっ！
半分人間のお前が僕の角を掴むなんてな。この命知らずめ。」
初めて、この小さな生物を抱きあげた。
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めめ太郎(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます。フロイドとシルバーとデュースですね、了解です！こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！ (3月10日 21時) (
レス) id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - 続編お疲れ様です&おめでとうございます。フロイドが可愛いので美味しい思いさせてあげてほしいです← あと、シルバーとデュースも好きなのでもっといっぱい出していただけたら嬉しいです（笑） 更新ありがとうございます。応援しています。 (3月10日 8時) (レス) id: d6e35f0f31 (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - 無地さん» コメント嬉しいです。こちらこそ読んで頂きありがとうございます。マレウス様の本格的な登場はもうすぐです‼️お楽しみに‼️ (3月6日 22時) (レス) @page2 id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
無地(プロフ) - マレ様登場待ってました…命助かります。大変大好きなストーリーで毎夜毎夜楽しく読んでほくほくした気持ちで寝てます。小説を産んでくださりありがとうございます。 (3月6日 1時) (レス) @page1 id: a22e934912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめ | 作成日時：2024年3月5日 21時
