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新生活…? ページ3

20歳からずっと会社で仕事をし、ようやく大好きなバレーボールの仕事に関わることが出来る。

中学ではバレーボールをし、高校では梟谷のマネージャーをしていた。この経験を活かして日本バレーボール協会に務めることになった。

今日から新しい生活の幕開けだ、と意を決して日本バレーボール協会競技普及事業部と書かれたドアを開ける。


『今日から配属になりました。牧野Aです。よろしくお願いします。』


挨拶のテンプレートに上げた口角。新品同様のスーツに身を包み、綺麗に頭を下げた。


黒尾「 お前…… 」


…今なにか幻聴が聞こえた気がした。頭を上げると私の幼なじみ、黒尾鉄朗がいた。



『 な、なんで黒尾がここに!?!!、?! 』


黒尾「 ハァァーー??こっちの台詞なんですケド
ー??? 」


新生活早々、黒尾に会ってしまうなんて。
クロと私は幼なじみで、いわゆるライバルだ。

小学生、中学生のときはテストの点数でバカにされ、高校ではバレーボール部の成績で自慢し、大学では単位の数で争った。
確かに進路は聞いていなかったか、と思い返せば踵を返すことも出来なくなる。


『 と、とにかくよろしくお願いします!!』


黒尾の方から目線を背け、完全に置いていかれている他の皆さんに挨拶をした。


「 …黒尾くんと仲がいいなら安心ね。黒尾くん、牧野さんにデスクの案内を。」


黒尾「…はい、分かりました。 」


いや、断れよ!!!なんて言いそうになった口を噛み締め、不本意ながら黒尾に案内される事になった。


黒尾「 牧野、会社辞めたのか? 」


『 貴方に何か言われる筋合いはありません! 』


黒尾「ほんッッと可愛げねぇなお前は! 」


いつも通りの小競り合いをし、デスクに案内してもらった。


黒尾「…あぁ、そうそう。お前の教育係、俺な? 」


『 いや、黒尾に教えられなくても大丈夫ですけど? 』


黒尾「ククク、つまり今の時点で俺の方が上、ってことな? 」


私の中の何かがプツンと切れた気がした。


『っっ、絶対お前に勝ってやる!!!! 』



こうして私と黒尾の戦いが幕を開けた_______。

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作者名:なる. | 作成日時:2024年3月12日 1時

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