男性声優とのSweet Life【歌い手】〜第２章〜

看病 ページ8

【貴方 side】

意識が朦朧としてる智昭をベットに寝かせた


ひろたんはポケットからスマホを取り出し電話をかけて、私は氷枕や汗ふき用のタオルを用意した


下「もしもし、ゆうたん？収録終わった？…そう。こっち帰ってくる時に冷えピタと風邪薬買ってきてくれない??智昭が風邪引いてるみたいで……」


どうやらゆうたんに必要なものを買ってきて貰えるよう頼んでいるようだった


貴「智昭？分かる？」

前「んっ……ユキ……？」

貴「熱あるんだったら無理しないでよ…体温計はさめる？」


体温計を手渡し、熱を測ってもらった
測定中、ずっと気だるそうで目を瞑ったままだった

pipipi……

貴「38.5℃……何日も前から症状は出てたんじゃ…」

前「それでも…やらなきゃいけない事があった……けど無理した結果がこれだ……」

貴「じゃあ今日は安静だよ？…もうすぐしたらゆうたんが冷えピタ買ってきてくれるから」

前「あぁ…」


それだけ話終えると智昭は寝てしまった

電話をしていたひろたんもベットサイドに来た

下「熱、何度あった？」

貴「38.5℃だった。…何日も前から症状はあったんだって」

下「はぁ……分かった。俺リビングに行ってお粥作ってくるからその間智昭見ててくれないか？」

貴「分かった」


部屋を出ていったひろたん

私の部屋にいるのは私と風邪で弱った智昭だけ




自分のの薬箱に風邪薬が余ってないか確認しようとベットサイドから立ち上がった時だった



パシッ




貴「えっ……？」

前「どこにも……行かないでくれ……俺の側に…いてくれ…」



初めて見せる智昭の表情


その表情に私は



手をふりほどく事は出来なかった

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