番外編〜リドルの記憶〜 ページ18
彼女と出会ったのは、トレイの紹介だった
「はじめまして、A・アイディールです!!」
トレイの後ろから顔を出した彼女は
ボクに笑いかけたが
……思わず目を逸らしながら言った
「リドル・ローズハートだ、キミの事はトレイからよく聞いているよ」
「え!!そうなんですか?……まさか、僕の愚痴ですか?」
「はは、可愛い後輩の自慢してるだけだよ」
トレイはそう言って
Aの頭を撫でていた
随分と仲が良いみたいだが
ボクはこの子とは
上手くやっていける気がしないよ
「じゃあ俺は先に植物園に行くから、後でなA」
「はい!!」
トレイが居なくなり
ボクとAだけになった
「とりあえず…歩きながら話しませんか?」
「そうだね」
ボク達は改めて自己紹介をしながら
メインストリートを歩く事にした
「なるほど………まだキミにはユニーク魔法が無いんだね」
「そうなんですよ!!だから僕も早く自分だけの魔法が欲しいです〜!」
「なら、もっと魔法について知る必要があるよ」
「う"っ……はい」
あまり知れ渡っては居ないが
彼女は、学園唯一の女子生徒だ
何故男子校に入れたかは分からないが
彼女が女性と知っていても
周りはあまり気にしてないようだし
ボクもそれなりに接すればいい
そう思った
話している中でAが
気持ち悪いくらいニコニコしながら
「……先輩の中でルールって大事ですか?」
いきなりこんな質問をしてきた
そんなの当たり前だ
「勿論だよ、ハートの女王の法律はボクにとって大事なルールだからね」
ボクはAにハッキリとそう言って
再び目を逸らした
「………やっぱり、先輩は凄いや」
今まで話していたAからは
明らかに違った声のトーンに
ボクは思わずAを見ると
「
口元は微笑んでいたが
目が死んでいて
今までの笑顔がまるで"嘘"みたいだった
「………それってどういう…」
「あ、リドル先輩そろそろこの辺で!!僕もそろそろ行かないとトレイ先輩に怒られちゃいますので!!」
「あ、あぁ…」
「ではまた今度!!」
そう言ってAは走って行ってしまったが
その場に残されたボクの目には
先程見た
ー
あの表情が離れず
「………早くまた、会いたいな」
思わずボクはそう呟いていた
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
