初恋の猫に再熱しそう 【孤爪研磨】

４４話 ページ45

『うわぁぁぁぁぁ泣』


ｶｼｭｯ


黒尾「エッ楪ちゃん7本目のストロング缶開けた？」



『もう無理です絶対めんどい女ですよあぁぁぁ！泣』



黒尾「あ、俺の話は無視ね」



帰宅後すぐに自分の犯した過ちに玄関に入った瞬間膝から崩れ落ちてﾎﾟﾛﾎﾟﾛの涙を流す
なんか兎に角話を誰かに聞いて欲しくて適当に黒尾さんに電話をかけたのが10時過ぎ


『研磨君にきらわれましたぁぁぁぁ泣もうむりぃ泣」


黒尾「てか好きだったなんて、いやその節はあったけどさ？俺にそんな簡単にバラしちゃって良かったの？」



「俺案外口軽いかもよ？」という黒尾さん


『もうんな事関係ないれすぅ泣てか口軽そうなのは別に案外じゃないです』


黒尾「おぉ、ダイレクトに来るね、、てか3年間よく片思いバレなかったじゃん」



『まぁバレたら死と同義だと思って生きてましたからｸﾞｽｯ』



高校生の情報網は舐めちゃあかん、あんなのガチで秒で広まる、次の日には隣の隣のクラスまで普通に話し合ってたりするから「絶対言わない」は「行けたら行く」と同じくらい信用しちゃいけない、、と私は思ってた


でももう今となってはそんなもんどーでも良い



『どうすればいいんですかぁぁ泣』



黒尾「いやぁ、今回の件は楪ちゃんは悪くないと思うよ？研磨には俺から言っとくよ」



『んん、』



黒尾「今日疲れてるでしょ、相当酔ってるし」



転がる酒缶を見て自分がどれだけ何も考えずにガバガバ飲んだかが分かる
あー私のバカ、明日も仕事だよ？、、、狩野君も振っちゃったのに気まずいし、人生ついてない



黒尾「今日は休みな？」



『、んすみません、、』



そう言って電話を切った






『明日、、憂鬱だな』

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