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rbr side
他の女子とは、なんだか違うなぁと思った。
たまたま隣になった彼女、Aさんは、物静かであまり表情を動かさない。
前にオスマンがひとらん経由で会ったと聞いたときは、あのオスマンがかぁ…と思ったけれど。
特に話すきっかけなんてものもなく、ただ時間が過ぎるだけだった。
ずっとそうだと思っていたから、あれは本当に奇跡に近い何かだったんじゃないかと今でも思う。
「え、えぇと…どないした？」
『ひぇあ…なんでもないデス…』
学年行事でのコース決め。コネシマたちみたいにアスレチックなどでめちゃくちゃ動きたいと言われればそうでもなく、かといって他のコースもイマイチぴんと来なくて悩んでいた。
ふと横から視線を感じる気がして顔を上げれば、こちらを見ていたのはAさんで。
驚いてしまって吃りながら問えば少々震えた声で返された。
ひとらんが人と話すのは慣れていないと言っていたのを思い出して、なるほどと納得する。確かにこれはその通りやなあ。
窓の外に目をやってしまった彼女をほんの少し眺めたあと、はっと我にかえってアンケート用紙を見る。
…まぁどれだけ睨み合ったって変わらへんのやけど。
先生の集めるぞという声を聞き、本格的にどうしようと焦り始めて……またAさんと目があった。
いかにも心配されているような感じで、大丈夫ですか？と声をかけられる。先程よりも震えは収まっていて、落ち着いた静かな声が耳に届く。綺麗な声をしているなと場違いなことを考えて、なに考えとるんや俺！なんて思い直した。目下の課題はこのアンケートなのに。
Aさんはもう既に紙を回しているようで、手元にはシャーペンだけが残されていて。その時なにを思ったかなんてもう覚えてないけど、多分話すきっかけになるかも、なんて思いついたのかもしれない。
「え？あー…正直大丈夫じゃない……あ！えっと、Aさんいうたっけ？あんさんどこのコースにしたん？」
『えっ私』
そう聞けば、驚いたように少し目を見開かせ、その後に視線を右往左往させて。
『こ、工作メインのコース…上から3つめのやつです…』
小さな声で発さられたその答えと同じものを探した。見つけて一回さらっと概要を読んだあと、チェックをつけて前に回した。
他の女子生徒とは違う彼女が気になってしまったから。
心配そうなAさんに、俺はにっこりと笑ってみせたのだった。
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
