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END.Bad ページ36

「このままにしてたら、俺達が危ないんだろ!?」


「だからって簡単に殺すんですか!?」


「ちょっと落ち着いてくださいよ…!」







『ん……』


言い争うような声に目が覚める。

私が目を覚ますと、佳奈恵さんに怒鳴っていた甲本さんが、ギョッとした顔でこちらを見た。



「A…!ダイジョウブ?」



ミンジュン君がすぐに駆け寄って、背中を支えて起こしてくれた。


頭痛と耳鳴りが酷い。


顔をしかめる私に、彼はすぐに水を持ってきて飲ませてくれた。







『ゲホッ…ゲホ…』


彼が差し出すボトルから水を飲もうとするが、意識が朦朧としてむせ返る。



「もう限界だろ…!俺だって殺したくなんかないけどさ、もうマズイってこれ!」



甲本さんの声に、皆は言い返せないようで黙って俯いた。






結局なにも話し合いが進まないまま、ただ時間だけが過ぎる。


時間が経つにつれ、頭痛と耳鳴りが酷くなっていく。


もう皆が遠くで話している言葉も、なんと言っているのか聞き取れなかった。








日が暮れてきたのか、段々と部屋が暗くなっていく。


辺りで喚くゴーレムの声も大きくなってきていた。



『ヴ…ァァ…』



水が入ってしまった時のようにざらざらと嫌な雑音のする中で、自分の口からアイツらと同じ低い声が出たのがわかった。




「A…!?」


この呼び方は、多分ミンジュン君だ。


足音がこちらに近づいてくるのがわかり、必死に来ないでと言おうとするが、汚い呻き声しか出ない。




間宮さんや佳奈恵さんが静止する声を最後に、再び私の視界は暗くなっていった。

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(プロフ) - リクエストのお話、ありがとうございました!最高でした…!! (2021年3月2日 23時) (レス) id: dbf834a117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - それでお願いします (2021年3月2日 20時) (レス) id: 1283154a8f (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - こころさん» コメント、リクエストありがとうございます!事故チュー!素敵ですねっ!作者は小学生の頃、クラスメイトのいじめっ子と事故チューしてしまい、クラス替えまでの半年間本当に死にたかったです!(?) (2021年3月2日 16時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - アンジュさん» 宇和島さんの時の響くんみたいな感じですね!(笑) 必死で切ない感じに仕上げられるよう頑張ります! (2021年3月2日 16時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - ぽんちゃんさん» コメント、リクエストありがとうございます!逆パターンいいですね!順番に書かせていただきますので、楽しみにお待ちくださいませ! (2021年3月2日 16時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なすび丸 | 作成日時:2021年2月23日 22時

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