合コン行ったの恋人にバレた【ブルーロック】 (ページ14)

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リハビリページ14

千切ちゃんのお姉ちゃんが言ってた通り
お見舞いには毎日来てくれる
千切ちゃんの顔色も良くなって来た

そして今はリハビリ中

『頑張れ千切ちゃん！
あと少しだ！！』

千切「っ……っ…」

歩行器を使ってのリハビリ
やってない私でもわかる
絶対キツイ

いつもは清々しく走る千切ちゃんが顔歪めてるもん

私はゴール地点である終わりに立っている
もちろん手を広げてね

想像してごらん
ゆっくり真剣な顔で
こっちにやってくる千切ちゃんを…

初めて歩く赤ちゃんが家族の方に来るのに似てる
親ってこんな気持ちなんかな…←

あと2歩で着くところで
千切ちゃんがよろめいた

『危ないっ！』

咄嗟に手を伸ばす

が、千切ちゃんは手すりを掴んで倒れなかった
まあ私は倒れたけどね

『いったぁ』

千切「ふっ、」

『今笑った？笑ったよね？』

人が助けようとしたのに！？

千切「ドジ」

『助けようとしたのに！？』

千切「女主が悪い」

『なんで？』

うん、なんで？

千切「変なこと考えただろ」

『………』

当たってるー

千切「なんて考えた？言え」

『考えてないけど』

サラッと知らんぷりをする
千切ちゃんはｼﾞｰｯと見つめてくる

千切「嘘だろ」

『いんや？』

嘘です

千切「……」

千切ちゃんの腕が迫る
そのまま頭を掴まれた

『いだだだだ』

びょ、病人！
病人が暴力振るってる！！

『ちょ、髪がァァァ』

千切「言う気になったか？」

『なりました、言います』

パッと手を離され、髪を整える

『………』

千切「………」

無言の圧がすごい

『あ、赤ちゃんみたいだなって……』

千切「は？」

『すみません』

リハビリだって楽しみながらするのがいいよね

『はい、続きやろ』

千切「おいまて」

『はい頑張れ千切ちゃん！』

ゴールで待つ私の元へ千切ちゃんは手すりを掴んでやってくる

そしてゴールした時

私は千切ちゃんに抱きついた

『やった！
目標クリア！！』

千切「キツい」