24話 ページ30
「あのー、そういうのほんとやめてもらえない?」
まさか。
まさかというかこの声は紛れもない。
渉くんだ。
颰「あ?お前誰だよ」
渉「俺一応君より年上だから敬語使おう?
あと、こんなとこで何してんの?」
『わ、渉く…』
渉「しー」
『…あ…しー…』
颰「その女、俺のモノだから。こっちによこせよ」
渉「こいつモノじゃねーよ。お前みたいな奴に誰が渡すかっつーの」
颰「チッ」
渉「…ここ、公共の場。小学校で習っただろ?
公共の場では騒がない。良い?」
颰「…お前何なんだよ。さっきからぺちゃくちゃうるせえ。人の恋心をなんだと思ってんの?」
渉「恋心なのかなんなのか知らないけど、俺こいつの彼氏なんだよな。人の彼女とんないでくれる?」
颰「は…」
『え』
颰「そ、そんなんきいてねーよ!!」
待つんだ。私もきいてない。
渉「分かったなら、家で大人しく勉強しなさい。…帰るぞ」
『あ、うん…』
ーー
『…ねえ、渉くん?』
渉「…」
『渉くんってば』
渉「…」
『無視?泣くよ?』
渉「……ほんとに、ごめん」ギュ
『…え』
渉くんが抱きついてきた((
えっと、どういうことかな、これ。
渉「俺、全部思い出した。なんか知らないけど、唐突に思い出した。お前との出会いとか、ライブのこととか。…ほんとうにごめんなさい。たくさん傷つけた」
『…思い出したんだ…!よかった…』
渉「もう、傷付けない。記憶も失わない。迷惑もかけない」
『…元々迷惑かけてないから大丈夫』
渉「……はーー!!!おし、家帰るぞ!」
『え、ちょ、走んないでくださいな!!!』
渉くん、足速っ!?嘘じゃん…!
渉「で、結局あの男は誰なん?」
『クラスメートです((』
…あの時の渉くん、かっこよかったな。
でも、これは秘密。言ったらめんどくさいからね。
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はんぺん野郎(プロフ) - 凪咲さん» コメントありがとうございます。一応 夢主ちゃんが15歳、うらたぬきさんが20歳という設定です。多分最初の方はうらたぬきさん学生設定だったはずなんですが途中からおかしくなってきてしまって…汗 (2019年2月21日 18時) (レス) id: 8470a177eb (このIDを非表示/違反報告)
凪咲(プロフ) - おはようございます。 すいません話を読んでいくうちに夢主と浦田くんの年齢がわからなくなってしまい… 2人は何歳なんですか?? それと、とても話が面白いです。かなり好きになりました (2019年2月19日 6時) (レス) id: b4e43224fa (このIDを非表示/違反報告)
めい*crew* - 夢主ちゃんの設定の誕生日が私の誕生日の一日後?!?!?! (2019年1月23日 18時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
kapone(プロフ) - 返信ありがとうございます!作品とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年12月27日 10時) (レス) id: e0e8815568 (このIDを非表示/違反報告)
はんぺん野郎(プロフ) - kaponeさん» 実は作者の誕生日なんですボソッ (同じですね!) (2018年12月26日 22時) (レス) id: 8470a177eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はんぺん野郎 | 作成日時:2018年11月18日 14時