親の再婚相手の子供が歌い手だった件について【歌い手】

15話 ページ17

ー会場にてー

すげぇ…会場ってこんなだったのか…！！
広いし。あそこの舞台に浦島坂田船さんがいるってことかな？てことは、結構近いじゃん！

いい席とりましたね渉くん。
でもな。隣の人も後ろの人も知らない人。
心細い(´･ω･｀)

なんで渉くん、会場には一緒に来れないんだ。
てことは会場にいるんかな？

とてつもなく寂しいお。

「ねぇねぇ、もしかしたら目合うんじゃない！？」

隣の席の人の声が聞こえる。
目、合うのかな。誰かしらと目合わないかな。
あったら渉くんに自慢してやる(^p^)ｸﾞﾍﾍ

「…ね…めちゃめ……だよね…」

またしても隣の人がなにか喋っている。
けれど他の人の声であまり聞こえなかった。

すごく騒がしくて、大声で話さないときこえないんじゃないか。

ーﾊﾟﾁｯｰ

すると、今まで明るかった会場が一気に暗くなる。それと共に黄色い歓声がきこえる。

耳がキーンって…。

静かに曲のイントロが流れ始める。
残念ながら存じ上げない曲だ。

？「さぁ 来る 日暮れが宴の合図 錨を下ろして準備しろ」

( 'ω')ふぁっ！？
聞いたことあるぞ…！渉くんが歌ってたやつじゃね！？

すると徐々に浦島坂田船さんが顔を出す。

多分、あれがセンラさん。1番最初に歌ってた人。

で、あの人が志麻さん。ほくろあんな…。

で、坂田さん！！なんかめためたカッコ良い。
キラキラしていて、あの時の坂田さんって感じじゃない。

で、最後の人はうらたぬきさんか。
逆光で顔は見えない…けど…。





あれ。






どこかで見たことあるような体つき。
低身長だ。しかも。あの声。





ー間違いないー





渉くんだ。

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