アムネシア4 (ページ47)

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182.美しい君とまたページ47

「ディアヴァル、少し出かけてもいいかい？」

「あぁ、マレフィセント様には俺から言っておく」

「ありがとう。

さて、A。行こうか」

手を差し出すマルフィ。

つい手を取ってしまったが、

どこへ行くのだろうか。

聞いてみると

「記憶が思い出すことさ」

としか答えてくれず

嬉しそうに笑ったと思えば私を横抱きにして空に飛んだ

『ちょっと、マルフィ！』

「なんだい？」

『なんで空飛んでるのっ！』

「”なんで空飛んでるの”か。何でだと思う？」

『えぇ……』

何でって…言われても…

こっちが聞いてるのに…

『あ…もしかして私との記憶？』

「正解、なにか思い出せたかい？」

考えてみる

確かに少しデジャヴを感じたのは確かだ

彼と、一緒に

『……。

…うん、楽しい…楽しかった。
私が困ってた時に助けてくれた。そうだ、その時空飛んで…

思い出した、また空飛びたいって伝えたくて…』

「Aの願いならいつでも飛んであげるさ」

『ありがとう、マルフィ』

「さあ、次の世界へ行っておいで。」

嬉しそうに笑う君はやっぱり美しくて

『うん。行ってくる』

「行ってらっしゃい

また、君と…」

美しい君とまた空を飛びたいんだ