71.気にしてるのだが ページ25
次の日、突如として現れたデザイナーは嵐のような人達でした。
mv「貴方がAね!話は聞いているわほらほら早速やりましょう!」
特徴的なメガネをかけ、紫と黒のアシンメトリーな髪型の女性。
もう1人は大きなメガネをかけ、緑色のスーツを着た男性。
どちらも個性的であぁ、確かにデザイナーっぽいと一目で思ったぐらいだ。
女性の名をMs.ヴィーラ、男性の名をMr.ポライトと言った。
Vさんはどちらが苦手であんな顔をしていたのか分からないが、確かにVさんとは相性悪そうだな、なんて思ったりもした。
mv「早くやりましょ!うずうずしてもう耐え切れそうに無いわ!MP、準備出来た?」
mp「はい、完了です。Aさん、こちらに着替えてもらっても宜しいですか?」
ポライトさんから渡されたのは白いインナードレス。
一瞬固まったが、まあ、しょうがないかとそれを受け取った。
更衣室がないので、自分の部屋で着替える。
それにしても、そんな大きなカバンは持ち歩いていないように見えたがどうやってデザインや着替えをするのだろうか。
明日にはリクルーティングとやらが始まるのに準備作る準備とかは必要ないのかもしれない。
それもやっぱり魔法で作るのかな?
待ってなんでこのインナードレス私にサイズピッタリなの怖すぎるでしょ。
『近いし、大丈夫だよね』
なんて、圧倒的ズボラ女子のような行動で部屋の扉を開けると、たまたま通りかかったアップルさんに遭遇した。
『あ、』
「A、カーディガンぐらい羽織なさい。」
それだけ言ってアップルさんは行ってしまったが、
恐らく少し怒っているだろう。
正直私も恥ずかしがった。
そんな行動はもうやめよう、と心に誓い、
部屋にあるカーディガンを1枚羽織り廊下に出た。
『着替え、終わりました…』
ヴィーラさん達のところに着くと、即座にカーディガンを脱がされる。
さすがにポライトさんも男性なのでこの格好は恥ずかしい。
さっきアップルさんにも見られたし。
そんなことは関係なしにヴィーラさんは私の体を見つめる。
mv「...貴女やっぱりあまり胸ないのね。」
ダメージを食らった私は正直もう部屋に帰って寝たくなる。
穴があったら入りたいぐらいだ。
てか、サイズピッタリだったんだから分かってたのになぜわざわざ言うのだろうか。
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作者名:bat | 作成日時:2018年11月28日 17時