アムネシア【ヴィランズ手下】

5.紳士なリンゴ２ ページ6

賑やかな夕食を終え、案内された部屋に入る。

そこには綺麗なベットに小さめのクローゼット、オシャレな机があった。

クローゼットを開くと服はもちろん下着まで揃えてある。


『しっかりしてるんですね…というかなんでサイズまで…』


ｺﾝｺﾝ

軽めのノックの音に少し驚きながらも返事をする

『はいっ』


ap「A、私だ。アップルポイズンだ」


『今開けますっ

…どうかしましたか？』


ap「Mｒからの伝言だ。

一つは上の階にレディがいるから何かあったらそっちに行ってくれ。

もう一つはシャワールームはスグそこにもある使う時は札を必ず使用中にしておいてくれ。君は女性だ。間違って誰かが入ってしまったら大変だからな」


『分かりました…』


女の人もいるんだ…

いつか会えるかなぁ。


ap「それと、あまり無防備に開けない方がいいと思うぞ。仮にも我々は男だからな」


『え？あ、はい』


ap「では、おやすみ、A…」


『おやすみなさい』


私の頭を軽く撫で微笑むと彼は部屋から離れていった。

あの人は本当に悪役(ヴィランズ)なのだろうかと疑うぐらいの優しい顔…


しかしまあ、アップルポイズンさんはあんなこと言ってたけど、私にそんな色気はないと思うし、来てドアを開けないなんて失礼なこと出来ないと思うのは私だけだろうか…？

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