気になる人 2

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玉「大丈夫？」





私の頭に氷のうを当てながら顔を覗き込んむ。


まず、異常な位に顔が近いこの状況が大丈夫じゃないんだけど。






「全然、大丈夫だよ」



玉「……ごめんね」







ボールが当たった所を優しく撫でながら苦しそうに微笑む。


そんな玉森くんの表情に胸が高鳴る。






「なんで玉森くんが謝るの？」



玉「パスされたボール取れなくてそのボールが夢咲さんの頭に当たったんだ」



「そうだったんだ。でもあくまで事故だし大丈夫だよ。私の事より練習に戻って？」



玉「んー、やだ。2人でいれる機会ってほぼ無いし次の休憩時間まで夢咲さんといる。それに話したい事あるし」



「話したい、事？」







隣にいた玉森くんは、私の目の前に来て氷のうを床に置いてじっと私を見つめる。


絢香さんの事………だよね？


昨日、絢香さんとあった時から2人の関係は気になっていたけどいざこうしてみると耳を塞ぎたくなる。


絢香さんと再開して好きになった？


もう、私の事どうも思わなくなった？


マイナスな事が頭の中をいっぱいにしていく。






玉「絢香の事なんだけど」






………やっぱり、絢香さんのことか。






「……うん」









玉「絢香と俺は、中学の時…付き合っていたんだ」

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