気になる人 2

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玉「疲れた〜」






練習が終わり


使い終わったコートを私とあおいで残って


モップがけをしてた。


その近くで玉森くんと太輔は2人並んで


座ってる。


そしてさっきから玉森くんは大きな声で


疲れたを連発してる。









宇「おつかれ〜」



玉「それ宇佐美じゃなくて夢咲さんに言って貰いたかった」



宇「なによ！私じゃ不満ってこと!?」








玉森くんとあおいは口喧嘩してる。


その姿を笑いながら見ていた。


なんかいいな、こういうの。


こんな風に玉森くんと口喧嘩した事ないから。


だからちょっとあおいが羨ましい。







藤「A、水」



「はいはい」








仕方なくペットボトルを取りに行って


太輔に渡した。


太輔の方が近いのに。








「私をパシリで使わないでよ」



藤「疲れた部員を癒すのがマネージャーの役目なの」



「私本物のマネージャーじゃないもん」








横目でチラッと私の顔見て


黄色い色をした飲み物を飲んでる。


黄色ってどうしたらそんな色になるの(笑)







「その中何が入ってるの？」



藤「色々。Aも飲んでみる？」



「飲む！」



藤「不味くても吐くなよ」



「その時太輔の顔に掛かったらごめんね？」



藤「やめろ(笑)」








太輔から貰って


ちょっと怖いけど飲みでみようと


口元をペットボトルの淵に近づけると


不意に消えたペットボトル。







玉「あっぶな。夢咲さん、藤ヶ谷なんかと間接キスするつもり？」



「まぁ、そうなるね」



藤「間接キスとか俺ら普通にするよ」



玉「まだ夢咲さんとした事ないのにー！」



宇「仕方ないじゃん。2人幼馴染みなんだから」



玉「俺も夢咲さんと幼馴染みが良かった」



藤「残念だな」









本気で落ち込んでる玉森くんが少し可愛く見える。


もし、玉森くんと幼馴染みだったらどうなるんだろう。


きっと楽しいんだろうな。








北「おーい、Aちゃーん」







向こう側のコートから背が小さいながらも


ジャンプして大きく手を振る北山先輩の姿。


ちょっと可愛い。

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