私とアイツの関係 【二口堅治】

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『及川徹……なんか聞いたことあるような』




二口「何ひとりでボソボソ言ってんの？」



『いや、昨日助けてくれた人がいるんだけどその人の名前がどっかで聞いたことあるなって』




二口「ふーん、昨日なんかあったの？いっつも部活見に来てるのに途中でいなくなっちゃったから」




『あー、少し用事があったからね……途中で帰ったんだ』




二口「ふーん…なぁ、今日一緒に帰れるか？」





『うん、帰れるよ。待っとくね』




二口と桃原さんが仲良くしてるとこ見て妬いたなんて言えないよ。






「あずさ〜！昨日さ及川さんに助けてもらったんだって！？」


『何でそれ知ってんの怖いんだけど笑笑』






「及川徹のファンが見てたらしくてめっちゃ広まってるよ！女子の間で」




『及川徹ってそんなに有名人なの？？』






「あんた知らないの？青葉城西バレー部主将の及川徹！運動もできて背が高くてイケメンってファンがいない訳ないじゃない」





『城西のバレー部か…だから名前聞いたことあったんか』





「あーもうっとにかくうらやましいっ」





今日の放課後青葉城西に行ってみよっと




昨日のお礼しなきゃだし…あ、二口と一緒に帰るの断っとかなきゃ。







..……… ………… ………… ……






『ねね、二口？』




机に突っ伏して寝てる二口に声をかけた




二口「んー…んだよ」




『今日一緒に帰れなくなったから！また今度ね！』




二口「っ！なんで…」




なにその悲しそうな顔…可愛いんだけど




『何その顔〜今日は行くとこできたからさ』




二口「あっそ…今日は許すけど明日はお前の家行かせろよ」




『分かったっていい子』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

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