私とアイツの関係 【二口堅治】

関係29 ページ28

夏休みが明けて学校が始まった。




ひとつ変わったのは私がもうバレー部の練習を見に行かなくなったこと。




二口にはまだ徹と付き合ったことを言ってないし、自分の気持ちも伝えてないから話さなきゃいけない。




思ったことはすぐ行動と。



『二口ー今日話あるからさ放課後部活終わったら一緒に帰ろーよ』




二口「おー久々だなぁ、俺も丁度話したいって思ってたから」




『分かった待ってるね』



二口も話したいことあるのか、ついに告白とかしたのかな。まあ彼氏いるからダメだろうけど。




…………… ……… ……………




放課後グラウンドでサッカー部が練習してるとこを見てたらだんだん暗くなってきてぼーっとしてたら7時になってた。




二口「おーすっ帰ろーぜ」




『おーお疲れ行こっか」




.
.
.
.
.
.
.


二口「で話って？」


.
『私さずっと二口のこと好きだったんだよね』




二口「っ…！へぇーいつからなの？」



『ハハッ反応うっすww体の関係始まる前だよ…二口の事が好きだったから2番目でいいやって思って』




二口「なるほどね…そっか俺も少しお前のこと好きだったかもしれない。今更だけどさ桃原といる時より楽しいんだよお前」




予想もしなかった言葉。



『そっか短い間だったけど両思いだったんだね、そっか。まだ二口のことは頭から離れないけど今、徹と付き合ってるんだ。前に進むために』




二口「っ！！…そっか。…俺が遅かったんだな気持ちに気づくのに」



『？？どういう事？』



二口「俺さインハイ予選終わってすぐに桃原に告白したんだわ、そしたら二股になりますけど良いですか？って言われてその瞬間一気に気持ち冷めて、好きじゃなくなった」



まさか桃原さんがくそクズ女だったとは。メガネくんが可哀想でいたたまれない。



二口「二口先輩は顔もかっこいいし、タイプだからって言われてどうしてこいつなんか好きになったんだろって後悔しててその時確かに桃原のこと好きだったはずなのに楽しかった思い出は全部お前との時間だったんだよな」




『今更遅いよ……まだ二口のことは好きかもしれないけど私は徹と一緒にいたい。あの人となら成長できる気がしたから。今日はそれを伝えたかった』




二口「そうだよな、分かってる。じゃあ今日で体の関係も終わりだな」

関係30→←関係28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す