鬼 四十二 ページ44
遊郭での戦いから2ヶ月程たち新しい生活にも慣れてきたころだった。
『童磨〜今からお出かけしない?』
童磨「そうだね、今日の夜は満月だし…綺麗な月でも見ながらお酒を飲もうか」
『いいわね、それ!じゃあ、あの桜の木の下にいきましょ!』
童磨「いいけど今は桜の季節じゃないよ?」
『いいのー!あそこは貴方に恋をした場所だから』
童磨「あのとき俺のことを好きになってくれたの?フフっ可愛いねぇ」
『うるさいなぁっ!……フフっいきましょ!』
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『やっぱりなーんもないかぁ、、春じゃないもんなぁ』
童磨「言ったじゃん俺ー」
『んんー……でも、ここにくると胸が暖かくなるよ。大好きな場所なの』
童磨「そっか…俺は君といるならどこだって素敵な場所に変わるからね」
『っ////ほんっっと女の扱い方上手すぎなのよ』
童磨「愛音のことが好きだからだよ」
『私は愛してる』
童磨「俺も愛してる心の底から」
「フッくだらんな……見損なったぞ童磨…」
童磨「っ!!!む、無惨様……」
『な、なんでここに……』
どうしよう、2人とも殺されちゃう。
でもなんでここに……呪いは解いたって言ってた!
せっかく2人で暮らそうって…幸せになれると思ったのに。
無惨「呪いか…この場所が分かったのは鳴女のおかげだ。そして、私はまだお前達を殺さない…」
『ど、どういうことよ』
無惨「もう一度鬼狩りと戦えと言っているのだ」
童磨「分かりました…もう一度戦います。2人で。ですから今回は…」
無惨「お前ならそう言ってくれると信じていたよ、………今回は見逃そう。次やったら分かるな?」
『っっ……』
圧が凄い…これが鬼舞辻無惨。
そう言い消え去った。
『ど、童磨……また戦うの?……私、考えたのに…2人でどうやって生きていくか』
童磨「俺もだよ…無惨様にはかなわなかったなぁ、、君は何もしなくていい。家で帰りを待ってくれるだけでいいから」
『何言ってるの!私も戦う!』
童磨にもう人は殺させたくない。
これから先、、少しでも貴方が幸せになれるように。
過去には人を食べすぎたかもしれないけど…今はこーやって愛しあって人の気持ちとか分かるようになってきたじゃん。
『もうやだよ……ここで終わりにしよう?』
童磨「…え?」
シャキッ
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零 月(プロフ) - 神崎さん» それは嬉しすぎる言葉です〜!! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ泣きそうになりました! (2020年4月15日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - マカロニさん» ありがとうございます!m(*_ _)m 最後までありがとうございました! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - ゆらさん» ほんとですか??感動していただけて嬉しいです! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 号泣しました めっちゃ面白かったです (2020年4月2日 12時) (レス) id: daf3590eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 月 | 作成日時:2019年9月27日 22時