鬼 四 ページ4
今日は満月が綺麗だなあ
中々寝付けなくて、庭を歩いていた
4月になったというのに、まだ肌寒かった
童磨「こんばんは〜」
『ど、童磨！？また現れやがって、ほんとなんなのよ』
童磨「ちょっとさ一緒に行きたい場所あるんだけど行かない？」
『こんな夜中に何するのよ』
童磨「んふふ〜ひーみーつ！付いてきて」
童磨は私の手を握りご機嫌のようだった
『何で手を繋ぐのよ』
童磨「だって愛音は鬼殺隊だから、みんなの前じゃこんなことできないから今だけでも愛音ちゃんに触れていたいなって」
『ばかじゃないの……』
童磨「顔赤いよ？具合悪い？それとも照れちゃった？」
『っ！！気の所為よ！夜だし見間違い見間違い！』
童磨「ﾌﾌｯそっかそっか」
そう言うと童磨は握る力を強めてきた。
鬼なのに暖かい。
心地がいい。
ずっと繋いでいたいなんて思ってしまった。
童磨は私のことを殺そうとしてこない。
前なんか鬼が現れたとき殺してくれた。
私のどこに惹かれたの？童磨
童磨「あっ！着いたよ」
私の目の前には大きな桜の木が何本もあって、桜の花が咲き乱れていた。
『わぁぁ、素敵！そうね、4月だもんね、綺麗』
童磨「えへへ、笑顔になってくれて嬉しいよ」
『連れてきてくれてありがとう童磨』ﾆｺｯ
童磨「っ////こんな顔他の男の前で出さないでよ」ｷﾞｭ
『へ？何してんのよっ///』
童磨「ちょっと今こっち見ないで」
童磨が私のことを抱きしめる前、見たことないくらい赤い顔をしていた。
私に照れているところを見られたくないのね
ほんと人間みたいだわ
童磨が力強く抱きしめてきたから私もそれに応えるよう抱きしめ返した。
今だけは人間同士のように。
『童磨は、優しいね。他の鬼とはまるで違うみたい。何で私なんかを好きになったのよ』
童磨「なんかじゃないよ、好きになった理由は想像に任せるよ」
『気になるじゃない』ｸｽｯ
童磨side
あの方のために、人間をたくさん喰わなければならない。
愛音とあった夜も、教祖様と慕っていた信者を10人ほど喰った。
でも愛音だけは殺したくない。
壊れないように、壊させないように俺の腕の中にいてほしい。
俺に向ける笑顔が、とっても愛おしいほど儚い
愛音といるときは自分が鬼であることを忘れられる
君の笑顔が大好きなんだ
童磨side終了
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零 月(プロフ) - 神崎さん» それは嬉しすぎる言葉です〜！！ (2020年4月16日 9時) (
レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ泣きそうになりました！ (2020年4月15日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - マカロニさん» ありがとうございます！m(*_ _)m 最後までありがとうございました！ (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - ゆらさん» ほんとですか？？感動していただけて嬉しいです！ (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 号泣しました めっちゃ面白かったです (2020年4月2日 12時) (レス) id: daf3590eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零 月 | 作成日時：2019年9月27日 22時
