鬼 二十二 ページ23
あれから数ヶ月が経った。
その数ヶ月で私は、地柱としてお舘様に役目を遣わさせて頂いた。
そして、私は喋らなくなったとみんなに言われた。
炭治郎達にはとても心配をかけてしまったが、、ほんとのことを言うといつ童磨に会ってもみんなと離れられるように。
ほんとはみんなを裏切りたくない。
賢二の仇もとりたいよ。でも、愛してしまったんだもん。
天元さんにだって恩返しがしたい。
ごめんなさい。もし童磨が鬼殺隊の誰かを傷つけたら私がとどめをさすから。それまでは一緒にいさせて。
『あれ?煉獄さん、任務ですか??』
煉獄「あぁ!!任務に向かった隊士が何人も殺られているらしい。おそらく十二鬼月だな!」
『それは……上弦かもしれませんね。お気を付けてください。ご武運を』
煉獄「ありがとう!愛音くん!では行ってくる!」
十二鬼月、上弦……童磨じゃなければいいな。
宇髄「おーい、愛音!柱稽古だぞ」
『天元さんっ!』
天元さんに対しては前から態度は変わっていないらしい。
たぶん付き合いが長いから。
私は笑顔で天元さんの元に駆け寄る。
宇髄「よし、今日は俺から5本中3本取れたらお前の勝ちだ」
『3本も……よし!頑張ります!』
今日も私は童磨の首をとるために刀の稽古をする。
愛しているのに殺さないといけないという矛盾。
これが運命なのだから仕方がない。
『地の呼吸……肆の型。地割斬りっっ!!』
天元さんの刀と私の刀がぶつかり合う。
でもあの人の力には勝てない。
そんなことは分かっているから、腹に一蹴り。
脇に拳を入れた。
宇髄「うおっ!?」
『隙ありっっ!!!』
私はギリギリで天元さんの首元に刃先を向けた。
そして私は笑みをこぼす。
『フフっ私の1本ですね、』
宇髄「見事だな、次からは1本も取らせねえぜ」
その宣言通り私は1本も取れなかった。
やっぱり1回で動きが読まれるな。
攻撃が単調すぎるんだ。
そう考え込んでいると天元さんが、考えすぎるなと頭を撫でてくれた。
その手は昔と変わらず安心する温かさだった。
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零 月(プロフ) - 神崎さん» それは嬉しすぎる言葉です〜!! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ泣きそうになりました! (2020年4月15日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - マカロニさん» ありがとうございます!m(*_ _)m 最後までありがとうございました! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - ゆらさん» ほんとですか??感動していただけて嬉しいです! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 号泣しました めっちゃ面白かったです (2020年4月2日 12時) (レス) id: daf3590eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 月 | 作成日時:2019年9月27日 22時