鬼 二十 ページ21
遠くで声が聞こえる。
天元師範だわ。いかなきゃ。
童磨「待ってよ。少しだけいい?」
『童磨……。何であんたがここに』
童磨「ここは君の夢の中。俺が無理やり入り込んだんだ」
『何でこんなことっ……』
夢の中でも私の体は思ったように動いてくれない。
童磨はずっと悲しそうな顔をしてる。
童磨「君を傷つけるつもりは無いし、仲間を傷つけようとも思わなかった。でも、こうでもしないと…君への気持ちが消せそうになかったから。」
『何を言ってるの……?』
童磨「俺は、君を愛してる。これからもずっと。でも、君に近づきすぎると少しだけ期待してしまうんだよ。俺のものになるのかなって」
童磨「だから、そんな期待を壊すために。君達に攻撃したんだ。ごめんね、、ほんとに。これを伝えたかっただけだから。じゃあね」
『待ってよっっ!!!そんなふざけた言い分知らないわ!!私も貴方のこと愛してたかったんだから!絶対に貴方の頸をはねる!』
童磨の考えていることが分からない。
貴方のことを知りたいの。
でも、前みたいには戻れないわよね。
分かってる。
そこで、夢は終わった。
目が覚めると、見覚えのある天井と天元師範の姿。
宇髄「っっ!!!無事で良かった……っ」
『天元師範………ごめんなさい。またあいつの頸とれなかった』
そう言う私の目からは涙が零れ落ちた。
これは、嘘だ。ほんとはあいつと一緒にいたい。
でもそんなこと叶うはずない。鬼と人間。
まだ禰豆子ちゃんみたいに人を喰わない鬼ならいいけど、あいつはほかの鬼より確実に人を殺して喰ってる。
私の仕事はそいつらの頸をはねることなのに。
私は天元師範の腕の中で泣くことしかできなかった。
天元師範は優しく背中をさすってくれた。
暖かい手。私を拾ってくれた手だ。
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零 月(プロフ) - 神崎さん» それは嬉しすぎる言葉です〜!! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ泣きそうになりました! (2020年4月15日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - マカロニさん» ありがとうございます!m(*_ _)m 最後までありがとうございました! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - ゆらさん» ほんとですか??感動していただけて嬉しいです! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 号泣しました めっちゃ面白かったです (2020年4月2日 12時) (レス) id: daf3590eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 月 | 作成日時:2019年9月27日 22時