鬼 十五 ページ15
『意識はある……しかし何でこんな夜中に子供がいるんだ?』
近くを見渡すと、その女の子が出てきたと思われる家の扉が空いていた。
『まさか…!』
もう遅かった。この女の子の親2人は鬼によって殺されていたのだ。
2人に人間の原型はなく、無残にやられていた。
また守れなかった。
早くに来ていれば。こんなことには。
でも、鬼の気配はなかった。血気術なのか?
だとしたら、油断出来ない。
『この村にまだ鬼はいる……地の呼吸…常中』
私は意識を呼吸だけに費やし、鬼の居所を見つける。
気配が感じ取れたが遠い。しかも、これは炭治郎達がいる方だ。
『善逸!炭治郎達のところだ!走るよ!』
善逸「う、うん!!」
私はその倒れた女の子を抱えると炭治郎達の元へと走った。
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炭治郎(くそ…見えないところから鬼がでてきた。相手の血気術だ。匂いまで消されて、血気術を使われたら奴が見えずに攻撃される……)
『炭治郎と伊之助っっ…見えない敵と戦っているということはやっぱり、、血気術か』
善逸「炭治郎と伊之助、怪我をしてる!」
炭治郎は、肩をやられたのか。傷はまぁまぁ深い。
伊之助は、腕だ。普段は二刀流だけど、今は腕1本で戦ってる。
『思ってたより強い相手だったみたいだね。まぁ、すぐ終わらしちゃうけど』
『地の呼吸…拾壱の型……橙次棟爾……消え去れ』
《な、なんで…俺の姿が………》
それはこの拾壱の型のおかげだね。
見て斬るんじゃなくて、相手の位置や気配を感じ取って斬るからね。絶対に逃げられない。
「へぇ、愛音やっぱ強いね。さすが俺が愛する人なだけあるよ」
『な、なんでここにっ』
そこに現れたのは、いつもとは違う童磨だった。
任務では会わないことを願っていたのに。
童磨「えへ〜任務で会うなんて嬉しいよ。でも、この子俺の部下だったから少し腹がたってるんだよね。愛音を傷つけたくはないからな」
炭治郎(な、何なんだこの匂い。ほかの鬼と比べ物にならない。……っ!?目には上弦の弐という文字。しかも愛音のことを知っている?どういうことだ)
善逸(この鬼が出てきてから愛音ちゃんの音が変わった。悲しくて、絶望している音。そして奥に潜んでるのは愛の音。どういうことなんだよ)
伊之助(あの鬼と、愛音が知り合いだと?くっそ意味わかんねーよ。でもあいつ悲しそうな顔してる。俺が倒すんだっっ)
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零 月(プロフ) - 神崎さん» それは嬉しすぎる言葉です〜!! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - めちゃくちゃ泣きそうになりました! (2020年4月15日 22時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - マカロニさん» ありがとうございます!m(*_ _)m 最後までありがとうございました! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - ゆらさん» ほんとですか??感動していただけて嬉しいです! (2020年4月2日 12時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - 号泣しました めっちゃ面白かったです (2020年4月2日 12時) (レス) id: daf3590eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 月 | 作成日時:2019年9月27日 22時