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story 42 ページ43

貴方side


目を覚ますと私は船に乗っていた。そう、あの三途の川を渡る船。船には私以外誰も乗っていないのに、勝手に流れに沿って進んでいく。水流が急に激しくなるわけでもなく、ただゆっくりと時が流れるかのように進んでいくのだ


どれくらい経っただろうか。船はとある扉の前で止まり、そこには門番のような少女が2人立っていた。船から降りてその2人の元へ行くと黒い着物を着た少女に声をかけられた


「貴方は罪を犯しましたね」

「......え?」

「人間ではない、他の生き物の子供を身篭り、彼らを産んだこと。現世に別の生き物を誕生させた貴方は地獄行きです。それでもよろしいですか?」

「...はい」


地獄へ行けば、累に会えるだろうか。累はきっと、私は天国に行くと思っているだろう。累と一緒にいれるならば、私は地獄だろうがどこへでも行くと決めていたため地獄を選んだことに後悔はなかった。ニコリと微笑んだ少女は地獄行きの扉を開ける。私はそこに足を踏み入れた


目の前に広がるのは泣きながら働く人間たちや鬼たち。素足で針山を登ったり、マグマを手ですくって石を溶かしたりするなど、様々な拷問と呼べるべき労働を強いられていた


「お前、新人か?」

「...はい」

「悪そうな顔には見えねえのに、可哀想だな。まあせいぜい頑張れや。頑張りゃ生き返れる」

「...わかりました」


ねえ、累...


貴方は一体どこにいるの?

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黛パフェ(プロフ) - 自分のことを愛して必要としてくれる累を最終的に選んだ、ということになります。もし累ではなく炭治郎と先に出会っていたら炭治郎を選んだと思います!というような感じです! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - ありあさん» 作品を読んでくださり、ありがとうございます。私の中では、人間の自分を助けて必要としてくれた累に依存してしまっていて好きだと思い込んでいる時に炭治郎に一目惚れをしてしまった、という感じですね。炭治郎が夢主を好きだというのを夢主は知らない訳ですから (2021年10月27日 18時) (レス) id: 8c9d1a6f15 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ - とても面白かったです。一つ疑問に思ったのが炭治郎に一目惚れしたのに地獄で累にあった時恋焦がれていたと書いてあります。ということは夢主は二人を同時に好きだったということですかね? (2021年9月20日 16時) (レス) id: afb0d23f81 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - あやりんさん» 見てくださってありがとうございます。地獄でもラブラブしてて欲しいです笑。本当にありがとうございました! (2020年7月24日 19時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん - 感動しちゃいましたーー!!(泣)地獄に、堕ちて、会うなんて。。。もう泣くしか無い!!! (2020年7月24日 17時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月14日 12時

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