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「先程ぶりだなA殿。無事猗窩座殿に会えてよかったではないか」
「っ、はい、ありがとうございます」
首元に手を這わせながら上弦の弐から目を逸らすA。首に赤い痕と項に噛み跡があったことを思い出し、まさか、と思い上弦の弐を見るとニヤニヤと笑っている
「お前まさか...」
「助けてやったのだから報酬を貰っただけさ。減るもんじゃないだろう?」
「俺は何もしてねえよ。堕姫に怒られちまうからなあぁ」
今すぐあいつの顔を吹き飛ばしたくなり、拳を強く握りしめてやつを睨むと「怖いぞ猗窩座殿」と言う。何が怖いだ。今の俺じゃお前に勝てないということはお前が1番よく知っているだろう
「猗窩座さん、童磨さん、妓夫太郎さん。朝日が登り始めましたけど、帰れますか?」
「......無理だ。朝日に当たれば俺らは死ぬ」
「なら、別の部屋を貸しますのでそちらで...ゴホッ、ゴホッ...ぅ」
咳き込んだAは俺たちの目の前で血を吐く。目を輝かせ始めた上弦の弐が手を伸ばしてくるためその手を弾き飛ばした。上弦の陸は興味がないのだろう。上弦の弐の腕を引いて部屋から出ていった
「はぁ...はぁっ、あかざさっ、」
「...俺はここにいる」
「やっと、あなたにっ、ふれられた...」
そう呟いたAは俺の手を両手で握りしめながら眠り始めた
「...お前はこんなにも暖かかったんだな」
俺にはない温もりがじんわりと手に広がっていく。綺麗な寝顔をもう片方の手で撫でると気持ちよさそうに頬を緩めた
「俺がお前に惹かれるのはなぜだ。それに、お前とはあの時から初めて会った気がしないんだ」
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rio - とっても素敵なお話でした…!猗窩座殿、好きです…!!ありがとうございます(; ;) (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ce86c1008 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 梦雨さん» ありがとうございます!!猗窩座にはぜひ人間の女の子と絡んで欲しいなあと思って作りました!頑張ります! (2020年4月11日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
梦雨 - すごく読みやすくて素敵なお話ですね!わたし鬼の中で一番猗窩座が好きなのでこういう作品はすごくありがたいです…!続きがすごく気になります!更新楽しみにしてます! (2020年4月11日 12時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - マキラさん» ほんとですか!ありがとうございます!! (2020年3月16日 21時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 正直に言いますと、私は、貴方を尊敬しています! (2020年1月3日 23時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月17日 1時