人間のクズ。

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私は、可愛げが全くありません。

屁理屈ばかりで、人の矛盾探し、糸のもつれを探しております。







幼い頃、私は当たり前が分かりませんでした。
いえ、決して出来の悪い子、我儘のな子という意味ではございません。






例えば、皆様は幼少の時、おままごとなんてしませんでしたか？特に女性なんて、昔の色あせた思い出にございませんか？



よくね、皆んながお母さん役とお姉ちゃん役なんていうのを取り合ってね、じゃんけんやらなんやらでもめているのですよ。





私はそれもポーッと眺めておりました。

私はなんでもいいよ。余った役やるからいいよと、子供ながらの拙い言葉で申しておりました。



皆んなが団子になってもめるのですよ。



「○○ちゃんはまえやったからだめなの！」

「△△ちゃんだっていつもおかあさんやってるもん！」






何故そんなにお母さんがやりたいのだろう。
別になんでもいいじゃないか。


何故お買い物などと言って草を持ってくるのだろうか。







何も分かりませんでした。

拙い言葉で楽しいよと笑っておりました。それでも、分からず、楽しくなく、よく母にだけ泣きついたものです。


別に妹役やらなんやらが嫌だったわけではございません。

姉役の子が家と呼ばれるものから出て行った時、私は一人でポーッとしながら、早く終われと願っていました。









輪の外にいますとね、よく見えるのです。


何がどうなっているのか、ほつれた糸の先までよく見えます。





このままやってはいずれダメになる。そう見えていても私は何も言いません。
教えてなどやりません。




何故か？

臆病だからに決まっているでしょう？





それに、








____言い出さなければ、誰も聞こうとしないでしょう？








このままやっても、無駄になる。
そう分かっていても私は指示されたことは完璧に近くこなしましょう。


だから何も文句を言わないでくださいね？

私は言われたことをやったのです。





あなた達は勝手に進めていく。
それに従ってやったのです。

気づかないのが悪いのです。



最善と思い進めていくことにも、小さな疑問と不満を持っている者がいるのを見ないから、見ていたとしても気にしないから、


だから悪いのです。








世に言うね、楽しいを誰もが楽しいと勘違いしてはいけません。

世に言うね、最善を全てだと思ってはいけません。







だからこんなクズに、輪から外れた者に分かることが分からぬのです。

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