検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:52,636 hit

ページ33

久しぶりに、あることを思い出しました。



ある日、私は祖父母の家と従兄弟の家と一緒に食事に行きました。

従兄弟は私の一つ上で、ハキハキとした明るい性格でした。



祖父の隣は従兄弟がとっていて、私は一番端の席。従兄弟が撫でられていて、私は食事を口に運ぶだけ。

あぁ、酷い。




私は頑張ったのです。昔はそれができる子だったのです。


私はついに言いました。
「じいじ!私ね、学年でテスト一番だったの!二教科一位だよ!」


それはもう褒めて褒めてと言うように必死に必死に、一心不乱に自慢しました。




《ね、従兄弟より努力してるよ!私頑張ったんだよ!ねぇ、すごいでしょ?だから私も褒めて!》


そう言いたかったのです。

祖父は私に言いました。
【すごいなぁ〜!○○は!】


喜びました。これで少しは私も見てくれる。
そんなことを考えるほど私は嬉しかったです。








ですが、その後に母に言われました。

【○○!_____君は最近成績があまり良くないの。あなたがそういうことをおじいちゃんに言うと自慢しているみたいでしょう?もうやめなさい!_____君のプレッシャーになるじゃない⁈】



なに、それ…。

そう思いました。大した重い話でもないでしょう?でも幼い私にはそれは非常に辛かったのです。

その頃、私はちょうど従兄弟の家と私の家の待遇の差に気がつき始めた頃でしたから。





「何をしても、どんなに頑張っても私は従兄弟を越せないじゃん…。いくら成績が従兄弟よりよくたって…、いくら従兄弟より良い子にしてたって、私は一番にはなれないじゃん…」





なら、《努力する意味って、なに…?》





そう考えました。昔はそうなってしまったのです。



その後、とある学校の教師に言われました。

【人に褒めてもらうために頑張るのは違うでしょう?】



どうしてでしょう。褒められたいから頑張るのはいけないことですか?どんな理由があれ、私は頑張っているのに…。


私から頑張る理由も奪うんですか?









私は努力ができなくなりました。
意思は弱いです。


失敗した、だから何?
後悔した、それがどうした?

適当にやっても、頑張らなくても、“普通”でいれば良いんでしょ?






あぁ、私は愚かです。
最低です。飛んだクズ野郎です。



あぁ、もう嫌だ。
こんなにダメな自分が嫌だ。でもなかなか変われない。そんなもの。


本当にクズです。すみません。


やはり私は泣き虫ですね。

、→←、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (101 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
設定タグ:人生 , オリジナル , シリアス , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

魅月 桜花(プロフ) - 弓月さん» そうですね。辛いことがまたあったら相談に行かせてください。あなた様も何かありましたら私は絶対ボードにてお返事いたします。優しいお言葉、本当にありがとうございます。コメント、本当に嬉しかったです。 (2018年6月8日 20時) (レス) id: bb7045b574 (このIDを非表示/違反報告)
魅月 桜花(プロフ) - 弓月さん» 私と同じような環境の方も確かにいるんですね。コメントありがとうございます。偽善なんて思っていませんよ。それに、偽善かどうかは私にとって対して大切ではないのです。どんな理由であり、手を差し伸べてくださっているのですから。 (2018年6月8日 20時) (レス) id: bb7045b574 (このIDを非表示/違反報告)
弓月(プロフ) - 偽善だと思われると思いますが…何かあったら、私にも相談してくれませんか?頼れる人がいるというのが、相談できる人が1人でも多い方が少しでも…あなたの心を軽くできるのではないかと思いましたので…あ、無視してくださっても構いません (2018年6月8日 19時) (レス) id: 32509f2cb7 (このIDを非表示/違反報告)
弓月(プロフ) - 私は今、中学生ですが家族に天才と言われる者が私以外に大量にいます…。私は家族の中で孤立しています。理由は…コメント欄ですし、言いませんが。とにかく、私以外にもそういう方がいると知り、少し心が軽くなりました。 (2018年6月8日 19時) (レス) id: 32509f2cb7 (このIDを非表示/違反報告)
魅月 桜花(プロフ) - 曼珠沙華さん» 実際、この小説であなた様に何かを伝えることができましたから。もし、何か聞いて欲しいことがあったらいつでもボードに来てくださいね。無理にではないですよ。ただ、私はこの小説であなた様を含めた読者様に話を聞いていただいてるので。 (2018年2月28日 16時) (レス) id: bb7045b574 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:魅月 桜花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1f02e14681/  
作成日時:2018年1月22日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。