案内 ページ33
さて、これからどうしようか。
私は今、探偵社のすぐ下まで来ていた。
どうやって入ろうかと考えながらウロウロしていたので、若干挙動不審であった。
「あ、あの…探偵社に用があるんですか?」
「うわっ?!」
「す、すみませんんん!」
突然話しかけられてびっくりした。
話しかけて来たのは男の子、私より少し年下くらいだろうか?
「えっと、…」
「あ、僕は中島敦です!探偵社で働いていて…もしかしたら依頼か何かかな?と…」
「あ、社員の方でしたか!はい、少し用があって」
そう答えると敦くんは笑って「案内しますよ!」と言ってくれた。
とりあえずどうぞと言われたので、座ったのだが、眼鏡の人がお茶を淹れてくれた。
「ど、どうも…」
「いえ、それより、依頼内容は?」
「それが…「あぁ!美しきお嬢さん、どうか私と心中…って!Aちゃんじゃないか!」」
「太宰貴様!!!!何度言ったら分かる?!あれほど依頼者に迷惑をかけるなと…「まぁまぁ」」
国木田さんとはこの人のことだったかと改めて思い出す。確かに苦労している。
「その依頼者が困っているよ?それに彼女は私の友人だ」
「…っ、貴様の友人?」
「あの、太宰さんとは数週間前に知り合いまして…」
まぁ、あの時は彼が探偵社だということはしらなかったのだけど。
「国木田くん!彼女はいま依頼人なのだよ?依頼を聞こうではないか!」
「…はぁ。すまない、それで依頼内容とは?」
これもあらかじめ首領やお兄ちゃんと考えて来たのだ。
「…実は数日前に、港の倉庫跡で何者かが違法取引?らしいことをしているのを職場からの帰宅途中に見て…」
そう。少し前から倉庫跡で取引をされていたのだ。
ポートマフィアとしてもそんなところで取引されると迷惑なので、近々潰そうと思っていたらしいのだが、せっかくなら依頼として探偵社に片付けてもらおうとのことらしい。
「…麻薬か、または拳銃なんかの密輸かな…」
「そのあたりが妥当だろうな」
「…」
はい、当たってますよ。正解です。
そう思いながらお茶を手に取る。
「じゃあAちゃんに案内してもらおう!」
はい?
____拝借、お兄ちゃん。これは聞いていません
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イメ画を描きました!
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羅生門 - 小っちゃいのに兄貴。 (2021年3月19日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 未だチョッと普通の子なら様子見だが、.私は莫迦なので何でも語れる(。駄目だろうアンタ、死にたいのか!?) (2021年3月19日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
魅月 桜花(プロフ) - 長月冬麻さん» 少ないものが書けているなら良かったです。私も文章力がなく…相手の方がサポートしてくださっています。お互い頑張りましょうね!コメント、とても嬉しかったです。ありがとうございます! (2018年8月2日 9時) (レス) id: bb7045b574 (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - 中也さんと恋人でイチャイチャしてるのは良くありますけど、兄弟でっていう設定のものはあまりないですよねぇ…。あと私も也してますが、ロル書くのが難しくて、どうやら私は文章力ないみたいです。(・ω・)ノ (2018年8月2日 9時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - はい来ちゃいました!!更新されてたやったあ…! (2018年7月8日 6時) (レス) id: 4a699948aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅月 桜花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1f02e14681/
作成日時:2018年5月13日 19時