青鯖 ページ32
首領に用件を聞くのを忘れていた。
「ところで首領、ご用件は何でしょうか?」
「あぁ、忘れていたよ。…君には探偵社に行ってもらいたい」
探偵社、どういうことだろう。ポートマフィアと探偵社、普通に考えれば特に関わりがあるとも思えなかった。
「探偵社とは?」
「Aちゃんは、武装探偵を知っているかい?」
噂には聞いたことがあった。探偵社員の多くの者が異能力を持っているらしい。
「噂程度になら知っています」
「なら話は早い。君にはそこに行ってもらいたい。とはいえ、向こうでは好きにしていいよ」
「…分かりました」
ニヤリと笑う首領。好きにしていいとはいえ、異能力をコピーしてこいということに変わりはない。
まぁ、もともと私もそのつもりだ。
兄にこれからのことを伝えるべく、兄の幹部室に向かった。
扉を開けると部下からの報告書に目を通ししている兄が目に入った。
「首領に呼ばれたんだろ?なんかやらかしたのかよ?」
一言目から失礼な兄である。
「やってないから!!ちょっと任務受けただけだし!」
「任務?お前がァ?」
「うん。探偵社に行ってくる」
兄の持っていた報告書がバサリと落ちた。
「はぁぁぁああああ?!探偵社って…!あいつがいるじゃねェか!」
フリーズしたかと思ったら急に叫び出すのだから、困ったものだ。
ところでアイツとは誰だろうか。
「ねぇ、アイツって誰?」
「青鯖」
青鯖、珍しい苗字だなと思って聞いてみたのだが
「青鯖さん?珍しい苗字だね。友達?」
「…青鯖は苗字じゃねェ!つか友達でもねェよ!!!!」
幹部室に兄の叫び声が響き渡った。
大きな声を出しすぎたのか、少し疲れた表情だ。
「で、結局青鯖さんって誰?」
「太宰、もとポートマフィアだ」
太宰
ポートマフィア
太宰
太宰…
太宰さん
「…はぁぁぁああああ?!」
直後、私の声もポートマフィアに響き渡った。
私の周りは色々と大変な人ばかりのようだ。
___後日、紅葉姐さんに叫び声を聞かれており、「そういうところが兄妹らしいのう」と言われて恥ずかしい思いをすることになるのを私はまだ知らない
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これからもっと探偵社の人と絡ませていきますね!
中也さんと番外編などもありかなと思っています!
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羅生門 - 小っちゃいのに兄貴。 (2021年3月19日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 未だチョッと普通の子なら様子見だが、.私は莫迦なので何でも語れる(。駄目だろうアンタ、死にたいのか!?) (2021年3月19日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
魅月 桜花(プロフ) - 長月冬麻さん» 少ないものが書けているなら良かったです。私も文章力がなく…相手の方がサポートしてくださっています。お互い頑張りましょうね!コメント、とても嬉しかったです。ありがとうございます! (2018年8月2日 9時) (レス) id: bb7045b574 (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - 中也さんと恋人でイチャイチャしてるのは良くありますけど、兄弟でっていう設定のものはあまりないですよねぇ…。あと私も也してますが、ロル書くのが難しくて、どうやら私は文章力ないみたいです。(・ω・)ノ (2018年8月2日 9時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - はい来ちゃいました!!更新されてたやったあ…! (2018年7月8日 6時) (レス) id: 4a699948aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魅月 桜花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1f02e14681/
作成日時:2018年5月13日 19時