自称兄に攫われた【文豪ストレイドッグス】【中原中也】

仕事 ページ18

あれから色々な仕事内容を教わった。




主に書類、資料の整理や確認。

そのほか諸々あるが、形上は幹部補佐のため中也さんのスケジュール管理なども出来たらいいらしいけど、本人は気にしなくていいと言っていた。



「A」


「何ですか？」




「お前にはこれから少しだけ戦い方を覚えてもらう。危険な仕事をさせるわけじゃねェがな。一応ここで働くんだ」



“少しでも自分の身を守れるようになった方がいい”





それはそうだと思った。
与えられた仕事が危険なものではなかったためそれ程危機感は感じなかったし、重く考えてもいなかったが、ここはポートマフィアなのだ。



だが、私は今まで絶賛引きこもりを送ってきた。親戚の元にいた時はお金のかかる運動部はありえなかったし、そもそも私には向いていないと思う。




「私、何もやったことありませんけど……分かりました」






戦わないにしても、やはり少しは身を守れるようにしなくては。だから攫われたのだ←









、




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数日後、中也さんに体術を教わったのだが…









「無理！ギブですギブ！…」


「…テメェほんと体力ねェなァ？」




そんなことを言われても仕方がない。
まずそもそも中也さんのレベルがおかしいのだ。おまけに笑顔なのがさらに怖い。




「(まぁ、私はまだマシなんだけど…)」




そう。部下を相手するときなんて本当に、言葉にしてはいけないレベルだ。
それでも手加減しているらしい。



まずそもそも私は体術においては本当にダメだった。そらならまだ銃の扱いの方がマシらしい。






「まぁ、お前は最悪これ使え」




そう言って渡された拳銃。正直怖くて持ちたくない。








それに、私みたいなのが狙われることなんてありはしないだろう

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