クリスマス前の喫茶店６ ページ46
＿＿
「……はあ…。最悪」
「え？何、そんか大事なバイトだったの？」
マフラーに顔を埋めた私がため息交じりにそう呟くと、私のクビになった原因の椿はに問いかけた。その問いには私は不機嫌そうな目付きで睨み付けて終わり。
苦笑いをするロウレスと、はあ、とため息をつくリヒトさんの方に走った。私の味方はこの二人だけだ。
「あー、椿。Aちゃん怒らせたー」
「あはっ、そんな大事なの？あのバイト。特別とか？」
そんなんじゃねえやい！！どちらかと言えばお前らのためのバイトだっつーの！
すると、ぽん、と頭の上に何やら優しい感触が走った。それがリヒトさんの暖かい手だと気付くのには時間はかからなかった。
「頑張ってんだからそんないつまでもウジウジするな。悪魔の仲間にしてはよくやった方だろーが」
その言葉が何故だか心に染み付いて、涙がじわり、と滲んだ。
「うわあああ！！リヒトさん神！？神々しい、眩しい！！
私リヒトさんと結婚するうううう！！」←
叫び散らしながらガバ、と勢いよくリヒトさんの方に飛び込んでそのまま力任せに抱きついた。ビクっと驚いた表情をしたリヒトさんが抵抗もなく私にホールドされる。
そしてその次の瞬間、これまた凄い勢いで来た桜哉とクロが私とリヒトさんを引き剥がした。
「何するだよ桜哉、クロ！？」
「うるせえ！そんなに簡単に結婚とか言うなよAも！天使のくせに…っ天使のくせに…！！」
もう桜哉お父さんだよ！？オトンだぞ！？いいのかよこの過保護！！
するとクロが私に問いかけた。
「なあ、A…。何で、そんな必死にバイトしてたんだ…？」
むっ、として後ろの５人と向き合った。サプライズしようと思ったのに、台無しだ。俯いて、少し強気な声で言った。
「お礼、したかったの。クリスマスパーティ、って形で」
そう言うと、私は何か恥ずかしくなって強欲組の方に走った。すると強欲組は、無表情のままで後ろの５人を指差していた。
何かと思い、後ろをみるといきなり御国さんが「Aちゃあああん！！！」と叫びながら私に突進してきた。
御園は「べ、別に…っ、嬉しくなんて…！」、と真っ赤になりながら言い訳してて、桜哉、クロ、椿の３人はゆでダコ並みに真っ赤になってた。
あー、もう。これがクリスマスプレゼントでいいかな、なんて
＿＿ＥＮＤ＿＿
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志吾(プロフ) - 珀弥さん» ありがとうございます！もう一回言います、ありがとうございます！！そんなに言って貰えて光栄です！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (
レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - まいまいさん» ありがとうございます！こちらこそリクありがとうございました！とても楽しく書かせてもらいました！！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
珀弥 - 面白いです!!!!!!もう一回言います、面白いです!!!!!!本当はもっと言いたいんですけど何回になるかわからないんで止めときます(苦笑い) (2014年12月26日 13時) (レス) id: 9cb79f417c (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - ありがとうございました！すごく素敵なお話さすがです！クロ大好き野郎なのですが、強欲組に目覚めそうです...！リヒたんもロウレスも良いやつすぎる...っ！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2014年12月25日 13時) (レス) id: f4418b60b2 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！！じゃあ私はリヒたんの下僕にいいいい((刺 (2014年12月25日 4時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志吾 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/
作成日時：2014年11月11日 20時
