クリスマス前の喫茶店３ ページ43
＿＿
「えっと、城田Aです。今日１日よろしくお願いします」
ニコ、と口角を上げて微笑む。敬語はあまり慣れない。しかもこれは仕事なわけで軽い敬語はNGだ。きっと苦笑いになってる。
今からバイトの時間。今日１日なんとか働けば見事１５０００円を獲得できる。これならきっと足りるはず。
「「あ」」
ある、聞き覚えのある二つの声で私は我に返った。紛れもなく、間違いようもない。この声は、あの二人だ
「ロ、ロウレスにリヒトさん…？」
いきなりバレたとか誰も予想しない展開になってしまった。不覚。
＿＿
「何でアンタらここにいるの？」
「クランツが出掛けちゃってリヒたんの面倒見る人いないから、いっそオレのバイト先に来ちゃえばーってノリでー
で、兄さんの主人は？」
面倒、と言う言葉が気に食わないのかロウレスを睨むリヒトさん。嘘だろ、ロウレスここバイト先だったのかよ。
「…明日まで、他の奴らには言うなよ？」
「あ…？クリスマスのことか？」
「まあ、はい…。
……実は、明日皆でサプライズパーティしようと思ってさ。敵も戦争も関係なく、無礼講で。
私、守られてばっかだからお礼、ってカンジで。こんなことしかできないから、さ」
そう言い終わりロウレスとリヒトさんの方を見ると、驚いたように目を見開いてた。え、何？そんな意外！？
「そ、そんなに大事なのだったんスか…！？てっきりジャンプ買うのに金が足りなかったからだとばかり＿」
「待て。お前の中の私って何」
「お前……優しい天使になれるぞ」
「え、あんまり嬉しくないです」
うぐ、やっぱり何か恥ずかしいな…。紅くなった頬を掻きながら視線を逸らした。するとロウレスが明るい口調で言ってくる。
「じゃあオレらも協力するッスよ！頑張ってる女の子をほっとくほど最低じゃないッスし、ね？リヒたん」
「うるせえクズネズミ。言われなくてもやってる死ね」
「……え。あ、ありがとううう！！何！？強欲組ってイケメンなの！？マジかっけえよ！！」
私が素直に喜ぶと、強欲組の二人はドヤ顔をして「当然」、と胸を張った。流石歳上。超頼もしいよ。
するとカランカラン、と乾いた音が響き、お客さんが入ってきた。
「あ、い…いらっしゃませ！」
「「「あ」」」
「え？」
いきなりサプライズの意味がなくなろうとしてる←
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志吾(プロフ) - 珀弥さん» ありがとうございます！もう一回言います、ありがとうございます！！そんなに言って貰えて光栄です！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (
レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - まいまいさん» ありがとうございます！こちらこそリクありがとうございました！とても楽しく書かせてもらいました！！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
珀弥 - 面白いです!!!!!!もう一回言います、面白いです!!!!!!本当はもっと言いたいんですけど何回になるかわからないんで止めときます(苦笑い) (2014年12月26日 13時) (レス) id: 9cb79f417c (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - ありがとうございました！すごく素敵なお話さすがです！クロ大好き野郎なのですが、強欲組に目覚めそうです...！リヒたんもロウレスも良いやつすぎる...っ！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2014年12月25日 13時) (レス) id: f4418b60b2 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！！じゃあ私はリヒたんの下僕にいいいい((刺 (2014年12月25日 4時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志吾 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/
作成日時：2014年11月11日 20時
