クリスマス前の喫茶店２ ページ42
＿＿
クロが朝食を食べ終わり、出掛ける支度をすませると、ある１本の電話がかかってきた。クロは疑問符を浮かべながら、電話に出てみる。
するとそこからは、聞き慣れた声が聞こえてきた。
『あ、A？携帯に出ないからどうしたのかと思ったぞ、全く…。ところで明日＿』
「オレはAじゃねーぞ…」
そう告げると声の主はピタリ、と黙った。その声の主は、Aのクラスメイトだった過保護すぎる少年、綿貫桜哉。
A達の敵サイドのボスである椿の下位吸血鬼である。
『な、何で怠惰の猫が…』
「Aは今バイト中だ…」
すると、受話器から鼓膜が破れそうな程の大音量が流れ込んで来た。勿論、それは桜哉のものだ。
『バイト！！！？』
「…っ！？…うるせえ…もうちょい声量落とせ…」
『バイトなんて行ったらアイツ男共の餌食だろーが…！危機感足りなすぎだろ…！！
つーかまず怠惰の猫。お前がまずAに何かしてねーよな？』
「するわけねーだろ…向き合えねー」
クロがそう答えると、しばらくの沈黙。そしてクロは桜哉の『男共の餌食』という言葉を思いだし、酷く不安感を持った。
のち沈黙を破ったのは、意外にもクロだった
「なあ…」
『あ？』
「この近くの、喫茶店」
『は？それって…＿』
「案内しろ…バイト先だ」
＿＿＿＿＿
「…で、何で椿もいるんだ…？」
「勝手に着いてきたんだよ…はあ…」
「だって気になるじゃない？城田Aがバイトでしょ？あはっ冷やかさないとね」
はあ…、と桜哉とクロのため息が重なった。『めんどくせーのに知られたな…』、とクロは大変めんどくさそうな顔を作る。
すると横から声をかけられた。これもまた、聞き慣れた声だった。
「む？何だ貴様ら。買い物か？」
「え？この面子で？ちょっとカオスすぎない？」
有栖院兄弟だ。
クロと桜哉はまためんどくさそうな顔を作る。この二人は案外気が合うのかもしれない。そうしてクロがため息交じりに呟いた。
「いや…二人が追加された方がカオスだろ…」
そのクロの呟きをニヒヒ、と悪戯っぽい笑みを浮かべて聞き流した御国。そして、すぐに笑顔に戻し、こう聞いた。
「で、何で集まってるの？面白そうだし、聞かせてよ？」
その問いには、桜哉が嫌そうな顔で答えた
「Aが、バイトしてんだよ」
＿＿
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志吾(プロフ) - 珀弥さん» ありがとうございます！もう一回言います、ありがとうございます！！そんなに言って貰えて光栄です！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (
レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - まいまいさん» ありがとうございます！こちらこそリクありがとうございました！とても楽しく書かせてもらいました！！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
珀弥 - 面白いです!!!!!!もう一回言います、面白いです!!!!!!本当はもっと言いたいんですけど何回になるかわからないんで止めときます(苦笑い) (2014年12月26日 13時) (レス) id: 9cb79f417c (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - ありがとうございました！すごく素敵なお話さすがです！クロ大好き野郎なのですが、強欲組に目覚めそうです...！リヒたんもロウレスも良いやつすぎる...っ！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2014年12月25日 13時) (レス) id: f4418b60b2 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！！じゃあ私はリヒたんの下僕にいいいい((刺 (2014年12月25日 4時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志吾 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/
作成日時：2014年11月11日 20時
