吸血キングゲーム８ ページ25
＿＿
「へぇー、桜哉かぁ…。なら、照れたりしても駄目、反逆罪ー」
「むちゃぶりすぎだろ！？」
え、てか別に照れないだろ。告白って言ってもフリだろ、フリ。勿論桜哉のことは好きだけどさ。友人的な意味で。
桜哉が椿と言い争いをしている間に、私は桜哉の隣に腰を下ろした。ビクリ、と体を震わせた桜哉の頬が少しずつ紅潮していく。
「ちょ…っ、A、ストップ！」
「いや、やんないと反逆罪だし」
「そ、そうだけどさ…！」
少し顔を近付けて、告白台詞を言おうとするとさらに顔を赤くする。
この時点でもう反逆罪のはずなのだが、椿がめっちゃくっちゃ面白そうに見てるため続行させてもらう。
「……A…っ やっぱオレ、無理＿」
「はーい、ごちゃごちゃ言わない」
桜哉の唇にちょん、と人差し指を当てる。
「＿＿＿桜哉、好きだよ」
周りがシン、と静まり返る。そしてごく一部のところからの殺気(？)が絶えない。
やがて、我慢の限界になった桜哉がさらにボン、と顔を真っ赤にさせて叫んだ。
「……＿＿＿＿Aのバカぁぁぁぁ！！！」
「何でぇ！？」
「だって……だって、あれはないだろ…！」
「あれってなんだよ！？」
「あれは………は、反則…だろ」
腕で真っ赤になった顔を隠しながら桜哉は静かにそう言った。んん…、何かそんなに照れられるとこっちまで照れる。
反逆罪になるから必死に押さえてるけど
「はい、ラブラブタイム終了ー！」
椿がそう言うと先程殺気駄々漏れだった御園、リヒトさん、ロウレスの三人がコクコク、と頷く。
鉄は仲いいなー、と呟き、鉄の上に乗っているヒューはおお…、と感嘆の声を漏らしている。
オカンみたいなリリイが若いですねー、と呟きながらニコニコと笑みを溢す。
クロはゲームをいじってはいるが、たまに複雑そうな目線を向けてくる。
「とにかく、照れた桜哉は反逆罪ね？」
椿の言葉に桜哉はぐっ、と悔しそうに声を詰まらせた。
な、何でこんなにガチンコなの…。
＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
志吾(プロフ) - 珀弥さん» ありがとうございます！もう一回言います、ありがとうございます！！そんなに言って貰えて光栄です！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (
レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - まいまいさん» ありがとうございます！こちらこそリクありがとうございました！とても楽しく書かせてもらいました！！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
珀弥 - 面白いです!!!!!!もう一回言います、面白いです!!!!!!本当はもっと言いたいんですけど何回になるかわからないんで止めときます(苦笑い) (2014年12月26日 13時) (レス) id: 9cb79f417c (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - ありがとうございました！すごく素敵なお話さすがです！クロ大好き野郎なのですが、強欲組に目覚めそうです...！リヒたんもロウレスも良いやつすぎる...っ！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2014年12月25日 13時) (レス) id: f4418b60b2 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！！じゃあ私はリヒたんの下僕にいいいい((刺 (2014年12月25日 4時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：志吾 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/
作成日時：2014年11月11日 20時
