吸血キングゲーム４ ページ21
＿＿
「はいじゃあ、次！王様だーれだっ」
ヒューを抱きながら私が言うと、皆割り箸を引いた。む、また王様は逃したか。まあ、この人数だから当然だろうか。
そして王様を引いた人物は高らかに叫んだ。
「僕が王様だ！」
偉そうに言うのは御園だった。あー、御園こういうのやったことなさそうだからな。楽しそうだ。
とどんな命令するのかメッチャ気になる。
だけどしばらく御園はうーん、と唸りながら考え込んで、何十秒かしてやっと口を開いた。
「城田、貴様は何番だ？」
「私に当てる気満々かよ」
何で私に当てる気満々なのコイツ。楽しみにしてたけど一瞬で恐怖に変わったよ、何する気御園。
「……んん！？」
あれ？何か髪に当たったような気がする。気のせいかな？と、思いながら何かが当たったところに手を置くが特に何もない。
気のせいかなぁ？ヒューも不思議そうにこちらを見つめていた。
「どうしたのじゃ？A？」
「あ、別に何でもない」
それにしても御園はまだ悩んでいるのか。そして最後にリリイの方を見ると、顔をぱぁっと明るくしてまた高らかに御園は叫んだ。
「六番！僕の頭を撫でろ！勿論、YES以外の返答は却下だ！」
六番、かぁ…。皆一斉に割り箸の番号を確認するが、誰も名乗りでなかった。隣に座っているクロが私の割り箸を覗く。
すると、また顔を強ばらせたクロが私に声をかけた。
「…A……。お前、番号…」
その言葉には何故か私よりも早く強欲組が反応した。耳良すぎだろ、あんたら。
え？、と声を漏らして割り箸を確認する。
『六番』
「何でわかったの！？」
御園はキラッキラ輝いた目で私を見ていた。リリイか……リリイの仕業なんだな！あのとき髪に当たったのは蝶のリリイだな！
キッとリリイの方を睨むと申し訳なさそうにニコニコと苦笑いを浮かべていた。クッソ、許すまじ。
私は諦めて一つため息をついた。そして、苦笑いを浮かべてこう言った。
「はぁ……、仰せのままに」
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志吾(プロフ) - 珀弥さん» ありがとうございます！もう一回言います、ありがとうございます！！そんなに言って貰えて光栄です！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (
レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - まいまいさん» ありがとうございます！こちらこそリクありがとうございました！とても楽しく書かせてもらいました！！本編もよろしくお願いします！ (2014年12月27日 18時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
珀弥 - 面白いです!!!!!!もう一回言います、面白いです!!!!!!本当はもっと言いたいんですけど何回になるかわからないんで止めときます(苦笑い) (2014年12月26日 13時) (レス) id: 9cb79f417c (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - ありがとうございました！すごく素敵なお話さすがです！クロ大好き野郎なのですが、強欲組に目覚めそうです...！リヒたんもロウレスも良いやつすぎる...っ！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2014年12月25日 13時) (レス) id: f4418b60b2 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！！じゃあ私はリヒたんの下僕にいいいい((刺 (2014年12月25日 4時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志吾 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c1ec8b99301/
作成日時：2014年11月11日 20時
