【SERVAMP】 平凡系女子な私の巻き込まれた戦争に横やりが入ると一帯誰が予測しただろうか←

許さないでくれて５ ページ9

＿＿



「椿……！！」




ぞわっ、と恐怖が奮い立つ。最後に会ったのはいつだったか。確か、電話越し以外でなら、桜哉との仲直りの前、寿司屋で会ったときが最後。あのときは凄く穏やかな終わりだったけど＿＿今はまるで別

それほどまでに、目の前のこれは。立ち向かってはいけないものだと。絶対的な力を有していると、わかった




「ヒガンまで倒しちゃうなんて。『強欲の兄さんとその主人はずいぶん暴れてくれたなあ。それに……城田A」

「っ！！！」





名前を呼ばれ。露骨に身体が反応をする。嫌な汗が頬を伝う。そんな私の様子に気付いたのか、椿から隠すように私の前に立ち、守るように手を伸ばしてくれるクロ

これで安心してしまうなんて、我ながら単純だ。お前は私の彼氏かよ




「君には聞きたいことや、言いたいことがたくさんあるんだけど。今はお礼だけ言っておこうかな」

「お礼……？何言って＿＿」



「やあ、怠惰の兄さん」






私には目もくれず、クロに視線を寄越す椿。そして私達は気にせず、椿は楽しそうに声を弾ませながら続けた。歌うように、声を弾ませて





「先生が決めた順番が狂っちゃったのはとっても残念だよ。でもいいんだ。カウントダウンは進んでいる」




色欲が潰され、傲慢もたった今潰された。よって、残る真祖は＿＿






「あと５つ」







そして、今彼の手元にある。強欲の絆







「＿＿そして……」







状況は、最悪だ







「あと４つ……に、すぐなるけどね」







＿＿

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