【SERVAMP】 平凡系女子な私の巻き込まれた戦争に横やりが入ると一帯誰が予測しただろうか←

許さないでくれて３ ページ7

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「……おいこら待てロウレス！！」




真っ赤になった顔を見せまい、と言ったように私の元から去ろうとするロウレスの肩をガシッ、と掴んで引き止める。そして絶対に逃がさないようにマフラーも引っ張る

そのせいで首がしまったのだろう、苦しそうな声を喉から漏らしてから「えっ、ちょ、何！？」と先のことが全く読めない、と焦った口調で疑問符をつけたロウレス。そんなロウレスに、ニタァと笑みを浮かべて言った




「私だけってのは不公平だろー？お前の名前も教えろよ。どうせ、暫くは変わんないんだろ？」




リヒトさんの方をチラリと見ると、呆れたようにため息をついていた。ロウレスはそんな私達を見て更に顔をボンッと真っ赤にした




「は、はあ！？何が言いたいのかサッパリわからないんスけど！リヒたんのことなんて飽きれば殺しちゃうかもだし！！今まで通りロウレスちゃんでいいっスから＿＿」

「うっはー、照れてるよ。照れちゃってるよ兄さん。どうする？」

「ツンデレとかもういるし……、二人目は要らねーぞ」




うるっせええ！誰がツンデレっスか、誰が！！、とクロに掴みかかってくるロウレス。まあ、まだ顔は未だ真っ赤なので説得力皆無にも程があった

やがて観念したように首元からネームプレートを引っ張りだし、照れ臭そうに目を逸らしながら、「……ハイドっスよ」と小さく呟いた


ようやく知れたなあ、名前。何だか嬉しくて、自分でもわかるような明確な笑みが溢れた

だから、気付かなかった




「笑っていいはずがないのに」




ライラが溢した、ロウレスに対しての敵意に





「……許されるはずがない、笑っていいはずがないんだ」

「お前はぼくの友達を殺したのに」






まずい

ブチッと、ライラによって千切られた鎖。震える手の中に光るネームプレート

あれは、あのネームプレートは間違いなくリヒトさんがロウレスに与えたものだ。あれが、もし壊されれば……





「待ってライラ！！話を……！！！」





ロウレスの体からジンが溢れ出る





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