【SERVAMP】 平凡系女子な私の巻き込まれた戦争に横やりが入ると一帯誰が予測しただろうか←

許さないでくれて２ ページ6

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「リヒトさん、ロウレスと何かあったんですか」




頭の後ろで手を組みながら、リヒトさんと肩を並べて歩く。少し驚いてこっちを向くリヒトさんに向かってにひっ、と笑う。するとリヒトさんは私から目を逸らし、「まあな」と答えた

兄弟喧嘩も終わったようで、よかったよかった。お前らに巻き込めれる主人の身にもなってほしいよ




「本当素直じゃないとこ似てますよな」

「ウザいくらいにな」




悪魔が２匹揃いやがって、と顔をしかめるリヒトさん。だけどこの前みたいな険悪な空気ではなく、何処か爽やかな感じがした

私よりも長く生きてる大人でしょうが。どうしてそんなにも不器用なのかなあ。だから、こんなにも愛しいんだろう




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「……あんたさ、名前……。なんつったっスかね」

「+漆黒の堕天使(ダークエンジェル)+」

「そっちじゃねえっス！！いつまでそのネタ引きずる気！？」




しれっとそう返すと少し照れたように叫ぶロウレス。クロとの話が終わったのか、少しいつものおちゃらけた口調じゃなく、真剣めいた声で聞いてきた。のに、こんな返事じゃあ「聞いたオレがバカだった」って意味で顔を赤くしますよね




「……城田A。呼び方はそのままダークエンジェルで構わないぞ」

「そうさせてもらうっス！兄さんもまた変わりもんと契約したっスね。お互いこの先苦労が絶えなそうっスわー」

「何だと、素直になれない弟風情が！ツンデレー、やーい」

「うっざい！！」





前まで悪キャラみたいな立ち位置だったから照れ臭いのか、本当にツンデレな雰囲気を醸し出してた。反抗期の弟みたいだな、お前。女子力高い、かわいい

照れ臭そうに目を逸らしていたロウレスが一度チッ、と舌打ちをする。そこで舌打ちかよ。マジ反抗期か




「……本当、もうこれっきりっスからね。ダークエンジェルちゃん」

「何がだよ」




私の問いに答えず、ロウレスは「失礼します」と声をかけて私の耳を塞いだ。何をするつもりなのか、かなりがっしりと塞いでいる。そして赤い顔を隠すように俯いたロウレスが、口を動かした




「＿＿、……＿＿＿＿＿」




そうとだけ呟いて、口を閉じると直ぐ様手を離し、リンゴのみたいに真っ赤な顔を隠すように背を向けて、リヒトさんのところへ走っていった





『A、……ありがとう』





……ごめん、ロウレス。聞こえちゃった





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