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許さないでくれて1 ページ5

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「リヒトさん!!ロウレス!!無事!?」




駆け上がってきた上の階にはボロボロになって倒れた二人。そして、同じく倒れていたヒガンの姿があった。マジか、あの二人が。二人で倒したんだ。何だかその事実が物凄く嬉しかった

私の声を聞いたのであろう、強欲の二人がむくり、と起き上がってこちらに視線を寄越す。そしてリヒトさんが私を見るなり一言




「ピアノを聴きに来たのか」




いいだろう、聴かせてやる。何故なら俺とお前は天使仲間だからな。そんなことまで言われた。予想外の展開……。自由奔放大天使様。私、あなたに助けられてここにいるんですよ。だから__




「いえ、助けに来たんです。今度こそ!ピアノは是非とも聴きたいんですが、また今度で!」





「遅ぇよ、天使の俺に助けなんていらね……」






私の言った台詞にくすり、と笑ってそう言うと、リヒトさんの身体がガクリ、と傾いた。リヒトさん!?、と声を荒くして慌てて彼に駆け寄る






「ダークエンジェル」

「は、はい!」

「お前、そろそろ羽が純白に染まるんじゃねえか」

「え、本当ですか!やったあ!!」





__





「リヒトさん、痛くないですか?」

「ああ、お前は手当ても上手いな。立派な天使になれるぞ」

「そのときはリヒトさんの下に就きたいものですなー」




誉められたことに照れながら笑うと、リヒトさんもまた小さく笑って私の頭を撫でた。あー、やっぱりこの人好きだわー

……強欲の二人の奪還は成功。だけど、ヒューを探さないと、だよな




「そう言えば、ライラは?」




私が思い付いたように言うと、鉄の棺桶からライラが出てきた。……凄いなあ、鉄のリード。手品かよ

クロのことで作戦を全く聞けなかった私に御園は、連れてきた方がホテルに椿が残ってた場合交渉に使える、と説明してくれた。お前本当に高校生かよ、かわいい顔してゲスいな




「じゃあ、ライラはここに残ってね」





とりあえず、次はヒューを助けると目的が決まる。ひとまずベルキアを連れてここを出なくては。……っと、その前に





「兄さん」




にひひ、と悪戯っこい笑みを浮かべてクロの肩を叩く




「あー……、そうだな……。めんどくせーけど……」





仲直りはさ、やっぱり兄ちゃんが大人になって謝るべきじゃない?




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桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年9月4日 8時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - とても大好きな作品で、新刊が発売される度にここに来てしまいます。これからも待ち続けます。 (2020年4月29日 16時) (レス) id: 22d6502484 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - 打ち切りになってしまうのですか└(┐゙’ω゙’ω゙`┘)┌ 貴方様の作品が好きなので、私はいつまでも待っていますが大分たっているので生存を別アカで確認に来ました!! (2018年9月24日 0時) (レス) id: ab44efb571 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ずっと待っています。今回の発売でも小説は進められませんでしょうか?打ち切りであるなら一言下さるとありがたいです。続き、楽しみに待っております。 (2018年3月28日 4時) (レス) id: c82e30fe23 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるべりほいっぷ(プロフ) - こんばんは。ずっと作者様の作品読ませていただいております...!更新待ってますので頑張ってください> < (2018年2月26日 21時) (レス) id: 18f2bb9f8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志吾 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年1月19日 5時

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