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臆病者4 ページ4

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「セリフが三流だ、ばかめ」

「いっくらキミでも、調子乗ってると串刺しにするぞォー?」




武器を構える敵側に応えるように、リードを横に凪ぎ払うかのように振るった

想像力は武器だ。本当は私は、何だってできるのだから。姿を変えていくリードが成り果てたのは、槍


1度深呼吸をする。一歩間違ったら、私死ぬよな。怖い怖い。だけど、まだここでは死ねないな。大丈夫、行こう。私には、頼れる相棒がついてるから

戦闘によって薄汚れた床を思いっきり蹴る。憂鬱の勢力の一人の女性に肉薄すると、ステップを切り替えて横に飛び上がった。がら空きになった背中に衝撃をいれた





「ああ、いいね」





お前と一緒なら負ける気がしないよ


あまりに静かな私の攻撃は、もう既に相手が倒れていく音しか聞こえてこなかった。御園と鉄、驚いてるだろうな。そりゃそうだ。私が一番驚いてる

頭の中で浮かび上がったイメージと、身体の動きがシンクロした高揚感





「……ベルキアァ!!」

「わかってるってェ!言われなくても……__」


「……うえ!?」





やばい、やばい!うっとりしすぎたわ、戦闘の途中に!!馬鹿か私!!

今にも技を繰り出しそうな二人が私に向かって武器を構えた。心の中ですら、悲鳴をあげれないほどに焦った私に
攻撃が放たれそうになった瞬間__






「めんどくせ……」






気怠げな声が、聞こえてきた

目の前で攻撃を繰り出そうとしていた二人は、巨大な闇に押さえ付けられていた。その闇が彼を囲っていくつにも分散していく





「はあ……、少しは頼れそうになったのに……まだまだ半人前以下だな」

「助かりましたっ」





立ち尽くしていた場所から助走をつけて、相棒の後ろに飛び上がる。より一層深くなる闇の針へ向かって、黒の奇跡を残す槍を振りかぶった

うん……、まだまだだなあ




真っ直ぐ敵へと向かっていった闇の針は、完全に敵の動きを封じ込めた






「ごめんね」







小さく呟くと、破壊音のすっかり止んだ上の階へと視線を向ける








「……大丈夫だよな?二人とも」







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桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年9月4日 8時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - とても大好きな作品で、新刊が発売される度にここに来てしまいます。これからも待ち続けます。 (2020年4月29日 16時) (レス) id: 22d6502484 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - 打ち切りになってしまうのですか└(┐゙’ω゙’ω゙`┘)┌ 貴方様の作品が好きなので、私はいつまでも待っていますが大分たっているので生存を別アカで確認に来ました!! (2018年9月24日 0時) (レス) id: ab44efb571 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ずっと待っています。今回の発売でも小説は進められませんでしょうか?打ち切りであるなら一言下さるとありがたいです。続き、楽しみに待っております。 (2018年3月28日 4時) (レス) id: c82e30fe23 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるべりほいっぷ(プロフ) - こんばんは。ずっと作者様の作品読ませていただいております...!更新待ってますので頑張ってください> < (2018年2月26日 21時) (レス) id: 18f2bb9f8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志吾 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年1月19日 5時

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