【SERVAMP】 平凡系女子な私の巻き込まれた戦争に横やりが入ると一帯誰が予測しただろうか←

【愛故フードファイト１】 ページ30

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・ロウレスから見たリヒ主とクロ主の話
・リヒたんはAモンペ
・リヒ主メイン。ちょこっとクロ主とロウ主。でもロレたんはあくまでお友達距離感っす

アンソロのオマケ小説でロウレス視点のクロ主とリヒ主の楽しさに目覚めました。怠惰強欲は安心安定の尊さ、愛してるよ。デアラネタです




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「この圧力鍋最高かよ……欲しい」

「あー、こういうの見てると欲しくなるっスよね」

「わかるわー、超わかる。もしかして私たち前世メロスとセリヌンティウスだったんじゃないか？竹馬の友よ、愛してるぞ」

「ありがとうっス、Aンティウス。でも後ろの二人が怖いからやめてー」





城田宅。隣でわいわい喚くダークエンジェルちゃんが見ているのは、とある調理器具の宣伝映像である

欲しすぎのあまりか、妙なテンションになったダークエンジェルちゃんが、走れメロスの如く熱い抱擁を交わしてきた

とりあえず後ろでゲームをしている兄さんとリヒたんの視点が凍傷になりそうなほど冷たいので離してほしいところである。嬉しいんだろ？嬉しい癖にー、とか言っておでこをくっ付けてグリグリしてくるダークエンジェルちゃんが急にバッと顔を上げたと思った真剣な顔になった





「ロレス、私を殴れ」

「心底殴りてえよ。早く離れてっス」




おやおやあ？今日のロウレスはノリが悪いぞおー？と呟きながら、腕をほどき、バタンッとそのまま床に寝っ転がるダークエンジェルちゃん。なんだこの生き物、テンションやばい

兄さんの視線がゲームに逸れたのと、リヒたんのえげつない舌打ちを背中で感じながらやれやれとテレビに視線を戻す


すると、ダークエンジェルちゃんが何かを思い出したように「あ」と短い声を漏らし、ガバッと起き上がった。オレとリヒたんは神速の上半身上げに吃驚したが、兄さんは慣れているらしくピクリとも動揺してなかった。夫婦かよ。アンタら本当に結婚してないんスか？





「ねえ、クロさんや。少しお使い頼まれてくれやせんか」

「聞かなきゃわかんねえか？」

「だよなあ、クッッソニート」




そんな会話をしている怠惰二人を何となく見ていると、急に兄さんが立ち上がり、ダークエンジェルちゃんは兄さんにお使い代を差し出した。……え？会話の流れが可笑しい気がするんスけど





「行かなきゃ無理矢理追い出すくせに」

「私の相棒様はよくわかってるねえ」





……この二人本当に結婚してないのか？





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