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魔法使いのお兄さん2 ページ22

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クロと少しイチャコラすれば、おおよそ酔ってるとは思えない表情と声音で脅してくるユミーが怖い今日この頃。無事生きてレストランでのお食事を終えた私とクロは、続いて車守さんの車でC3に向かっていた

後ろのシートで騒ぐ酔っぱらい(クズ&ユミー)の声を危機ながらしながら、ぽっこりと膨れたクロを撫で回す





「腹やめろー……、変な感じするー……」

「お前ほんと……っ、ああ、うん……尊い」





お腹を撫で回す私の手をやめろやめろ、とぺたぺた触るクロ。ひんやりとした肉球がその度ぷにぷに当たるのがもう何か堪らなく尊い

それを聞いて「そりゃそうだ、かわいさの格が違うからなー……」と、にゃんにゃんするクロの腹を親指で押した。前言撤回てめえは殺す


親指をクロのぽっこりお腹に立てグリグリする私。苦しそうに「やめ、やめろ……!」と、ぺたぺた私の親指に肉球を当てるクロ。それでもグリグリをやめない私




「この永遠の0……!」






クロのお腹から変な音がした

「ぎにゃあああああ!!」と悲鳴が轟くが、元々騒がしい車の中に更なる不協和音として染み込んでいく。一仕事終えた間で脱力すると、後ろの酔っぱらいの会話が耳に入る。入ってしまった





「弓ちゃんのその露骨に巨乳が好きすぎるのどーにかなんないのかい!?だからモテないんだよ!!」

「うるせ!皆大好きだろが!」





クロが一番最初に気付く。息を整えている最中、ハッとしたように目を見開き絶望的な心地で私の名前を呼んだ。なんだそのトーン。次に気付いたのは車守さん。同じくハッと目を見開き、「吊戯……、弓……」とか細い声で後ろの二人の名を呟いた

そして最後に気付いたのは酔っぱらい二人。あんなに大きかった笑い声が徐々に小さくなっていき、最終的に車に流れたのは気まずい静寂だった


俯いた先に見えた、まるで凹凸のない二つの山から視線を外し、後ろの二人の真っ青な顔を射抜くかのように見て、驚くほど冷たい声音で問い掛けた





「で、胸が何だって?」

「「すみませんでした」」






あ?何で謝るんだよ、続けろ




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桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年9月4日 8時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - とても大好きな作品で、新刊が発売される度にここに来てしまいます。これからも待ち続けます。 (2020年4月29日 16時) (レス) id: 22d6502484 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - 打ち切りになってしまうのですか└(┐゙’ω゙’ω゙`┘)┌ 貴方様の作品が好きなので、私はいつまでも待っていますが大分たっているので生存を別アカで確認に来ました!! (2018年9月24日 0時) (レス) id: ab44efb571 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ずっと待っています。今回の発売でも小説は進められませんでしょうか?打ち切りであるなら一言下さるとありがたいです。続き、楽しみに待っております。 (2018年3月28日 4時) (レス) id: c82e30fe23 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるべりほいっぷ(プロフ) - こんばんは。ずっと作者様の作品読ませていただいております...!更新待ってますので頑張ってください> < (2018年2月26日 21時) (レス) id: 18f2bb9f8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:志吾 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年1月19日 5時

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