【SERVAMP】 平凡系女子な私の巻き込まれた戦争に横やりが入ると一帯誰が予測しただろうか←

異変３ ページ16

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「正直オレ……今自分がどういう状態なのかよくわかんねーんスよ」

「そうか、私になでなでされてるぞ」

「そっちじゃねえっス」




零れた涙を袖で拭ったロウレスが、ジトリと私を睨んでから私の手を振り払った。めっちゃ髪もふもふした。髪の女子力に関しては負けねえぞ。そう確信して心の中で勝訴を掲げてから流れるようにリヒトさんの隣に座った




「リヒトさん何してるんですか？あ、育成ゲーム？私もたまにやります」

「そうなのか。こいつはミカエルと言うんだ。オレと言う天使に遣える天使猫だぞ。ダークエンジェル、こっち座れ」

「かわいいですね！このゲームはタッチペンで頭撫でたりすると機嫌よくなるんですよ。失礼します」


「いや何然も当然のようにゲーム見にいってんスか！？今サーヴァンプの話してんスよ！アンタはこっち！！！」

「イチャイチャしてんじゃねーよ、向き合えねえ」




リヒトさんの膝の上に座って抱きかかえられてた私に指差して指摘するロウレス。「わたし、むずかしいはなし、わかんない」と惚ければロウレスは「ふざけんなよ」と口癖も付けずに、私の胸ぐらをつかんでガクガクと揺らした


ロウレスの話によれば、ジンが抜けて力が出ないのは確からしいが契約が切れたわけではないようだ。契約が切れてれば主人に付けてもらった名前がわからなくなるらしい





「……おかしい話っスけど、正直Ｃ３のほうが吸血鬼の生態に詳しいんじゃないっスか？」

「へえ、それはそれは。協力できればいいんだけどなあ……」

「オレは、オレらで動いた方がいいと思うっスけどねー」






中立なんて名だけで吸血鬼(オレら)から見たら独裁っスよ、と付け足し頬杖をついて疲れたように息を吐き出すロウレス。そうなんだ、人間側の私から見たらよくわかんないけどな。露木先輩はいい人だし





「＿＿椿について、オレは一度サーヴァンプ７人全員で話し合っておきてーな……」


「……へえ」

「……あっ、オレワーくんの連絡先知ってるっスよ！」

「ワーくん？」

「暴食のワールドエンドっスよ」





クロの意見を聞き、ロウレスとピタリ、と一回固まる。それから思い出したようにロウレスとそこまで会話をすると、二人してじっとクロの方を見た

クロはその視線に気付いて困惑しながら「……なんだよ？」と首を傾げる





「……いや？」

「別に何でも」




……クロから意見出すのって、初めてだよな




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