異変1 ページ14
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「近寄んな」
「はっは!出会ってから数分くらいしか経ってないのにえらく嫌われてるなー。仲良くしようよ!ねえ、お嬢さん名前は?」
「ああん?俺が本当の狼谷吊戯だ」
「ううん、それオレだよ。そんなに教えたくないかなあ」
まあ、その後も色々あった。弓景さんが鉄の知り合いだったり、C3が椿のサブクラスを捕縛したり……。その中で私は狼谷吊戯に絡まれていた。何だこいつ
何で私、こいつのこと嫌いなんだろうなあ。マジで出会って数分だぞ。私は一体こいつの何を感じ取ったんだ……
「まあ、主人のデータくらい頭に入れてるけどね!よろしく城田Aちゃん!」
「知ってるのかよ!私が必死に隠した意味な!!」
「えっ?あれ必死に隠してたの?」
いや、対して必死でもなかったかな。胡散臭い笑顔を浮かべた狼谷吊戯にイライラしながら会話を進めるが、実際は今すぐにでも他の皆のところに行きたい。にしても、どっかで見たことあるなあ、こいつの顔……、どこだっけな
でも、とにかくはこいつとの距離を取ることを最優先とし、さっさと暴言でも吐いてこの場を去ろう。そう短気な頭で決断して噛みつこうとした
「A」
ぽす
頭に置かれた大きな手が、声の主の胸元へと私を引き寄せた。上を向けば、相棒が困ったように眉を潜めていた。ポカン、としてる狼谷吊戯に向かって、クロは「……じゃ、ちょっとこいつ返して」とだけ声をかけて、そのまま私の手を引いた
返してって、私はお前のものじゃないんだが
「どうしたの、クロ。……あ、そう言えば椿と何話してたんだ?お前」
少し皆から離れたところまで手を引かれると、クロにそう問いかける。クロもどうやらそれが言いたかったらしく、あまり言葉を選ぶ時間を取らずに質問の解をぎこちない口調で話始めた
「あいつ……何か関係ある。C3と……」
「C3と?」
クロの話を聞いて、思い出したように感じる違和感。何か、泳がされた感じするな。クロが話した、椿とC3が関係も気になるし。今回の件で本当に戦えるサーヴァンプがクロ一人になってしまったことも考えないといけない。でも向こうの戦力も減らせたろうし、一旦は
「仕切り直しだね」
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桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年9月4日 8時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - とても大好きな作品で、新刊が発売される度にここに来てしまいます。これからも待ち続けます。 (2020年4月29日 16時) (レス) id: 22d6502484 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - 打ち切りになってしまうのですか└(┐゙’ω゙’ω゙`┘)┌ 貴方様の作品が好きなので、私はいつまでも待っていますが大分たっているので生存を別アカで確認に来ました!! (2018年9月24日 0時) (レス) id: ab44efb571 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ずっと待っています。今回の発売でも小説は進められませんでしょうか?打ち切りであるなら一言下さるとありがたいです。続き、楽しみに待っております。 (2018年3月28日 4時) (レス) id: c82e30fe23 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるべりほいっぷ(プロフ) - こんばんは。ずっと作者様の作品読ませていただいております...!更新待ってますので頑張ってください> < (2018年2月26日 21時) (レス) id: 18f2bb9f8b (このIDを非表示/違反報告)
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