【SERVAMP】 平凡系女子な私の巻き込まれた戦争に横やりが入ると一帯誰が予測しただろうか←

猟犬１ ページ12

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世界は面白くない

そう笑うあいつは戦争しようか、と笑ってみせた。憂鬱そうに口を歪め、失望を宿した表情で、あいつはいつも、諦めたように笑ってた


何を考えているかわからない

何が目的なのかわからない


ああ、だけど。私はどうしても





お前を放ってはおけないよ、椿





＿＿







瞬間、世界が反転したように真っ白になる。ロウレスから溢れ出たジンが一瞬にして部屋の中に充満して、雲の中にいるみたいだった。高速で変わった環境にどう対処していいか全くわからなくなって、無様にも焦ることしかできない





「あっ、リヒトさん！ロウレスから離れて！」







ロウレスに駆け寄ろうとしたリヒトさんを止め、辺りを見回すも、すぐ近くにいるリヒトさん以外、何も見えない


クロは……、椿を止めてるのかな






「ダークエンジェル、これは……」

「リヒトさん、ロウレスに近寄ったら駄目ですよ。サーヴァンプはジンを吐いたら暴走するんで」







ジンを吐くロウレスを警戒を宿す目で見ながら、念のため、いつでも止められるようにリードを顕現させておき、リヒトさんを守るため構える。クロは椿を止めてるだろうし、鉄も御園も戦わせちゃ駄目だ。ロウレスの暴走は私が止めないと

落ち着け、落ち着け。頭が冷静じゃないと的確な判断はできないからな、A。最悪の状況だけど、これ以上、もう被害を出したら本当に終わりだ。ここで止めないと


自分にそう言い聞かせ、深呼吸をして自身を落ち着かせる。だけど片時もロウレスからは目を逸らさずに

ぐっ、ともう一度。リードを強く握り直したその瞬間





＿＿１つの銃声が轟いた






「……は？」







何で。今ここにいる中に銃使いなんていないだろう。なら、ならば。銃を発砲したのは＿＿

真っ白になった頭にぐるぐると疑問が回った。すると、ズアッと不気味な音を立ち、目の前にいたロウレスを謎の黒い檻が取り囲む。そして、すぐ後。目の前に、人影が現れた








ちょっと待ってよ






「はっは！お待たせだよ少年達！安心して下がっておいで！」







誰だよ、アンタら






＿＿

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