検索窓
今日:26 hit、昨日:0 hit、合計:227,718 hit

臆病者2 ページ2

__





「あれ?……これまた凄いことになってンなー」





その二人の姿を見て、ヨハンは目を丸くした


怠惰の内部に取り込まれた少女、城田Aの近くに転がっていたあの球体が消えていて、代わりに怠惰の吸血鬼、クロがAの腕に抱き締められていた

二人の意識は今だ戻らない。だが、どうやらこの少女は無事、この怠惰の吸血鬼と宣言通り向き合ってみせたらしい


感嘆した声を漏らしたヨハンはその光景を見て、しばらく顎に手を当てて何かを考え込み、数十秒後、ぽつりと呟いた






「資料として撮っとくかな」






__





「おおお!クロだ、クロだ!!ありがとよクレイジー!一時はどうなるかと思ったけど、クレイジーのとこ訪ねて正解だったよ!」

「そお?」

「目ぇ覚めた瞬間からうるせーな……、向き合えねー」





同時に目を覚ました私達の反応は全く違っていた

クロは真顔で私達の写真を撮りまくるクレイジーを見て固まり、その後私が抱き付いているのに気付いて顔を真っ赤にした。私はクロがいることをただただ喜んでいた

夢じゃなかった!!いや、あんなリアルな夢ないだろうけどな!クレイジーに感謝!





「今度スリーサイズだろーが何だろーが教えてやるよ!」

「え、ホントに?」

「おいちょっと待て。お前自分の発言をよく思い出せ」





いや、もうスリーサイズとか別にどうでもよくなった。何で私あんな抵抗してたんだろうね

涼しげな顔をしてそんなことを心で呟くと、クロは察したのか頭をバシッと叩いてきた。通常運転だな!でも女の子には優しくしよう!





「よし、じゃあ急ごうクロ!皆を助けに行こう!」

「え、ちょっと待……、お前場所わかんの……」

「クレイジーありがとなー!!」


「はいはーい、今度真祖と一緒にデータ取らせてねー」






資料から目を離さずにこちらに手を振ったクレイジーに、全力で手を振って、クロを押しながら骨董品屋を出た

ちなみに場所はわからない






__

臆病者3→←臆病者1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (332 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
548人がお気に入り
設定タグ:SERVAMP , 成り代わり
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年9月4日 8時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
F(プロフ) - とても大好きな作品で、新刊が発売される度にここに来てしまいます。これからも待ち続けます。 (2020年4月29日 16時) (レス) id: 22d6502484 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - 打ち切りになってしまうのですか└(┐゙’ω゙’ω゙`┘)┌ 貴方様の作品が好きなので、私はいつまでも待っていますが大分たっているので生存を別アカで確認に来ました!! (2018年9月24日 0時) (レス) id: ab44efb571 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ずっと待っています。今回の発売でも小説は進められませんでしょうか?打ち切りであるなら一言下さるとありがたいです。続き、楽しみに待っております。 (2018年3月28日 4時) (レス) id: c82e30fe23 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるべりほいっぷ(プロフ) - こんばんは。ずっと作者様の作品読ませていただいております...!更新待ってますので頑張ってください> < (2018年2月26日 21時) (レス) id: 18f2bb9f8b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:志吾 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年1月19日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。