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桜の夢メモリーズ 8枚目 ページ15

ったく、なんだよ、面白くも無いくせに聞いてさ。
仕方ないな、この話聞き終えたらちゃんとお前の話も聞かせろよ?
ーーーーーーーーーーーーーー

べつに、Aを拒絶したわけじゃ無い。
ただ、少し、魔が差したんだ。
毎日血生臭い日常を送る度、彼女を少し恨めしく思ったんだと思う。
俺はこんなにも、苦しいのに。
嘘つきで、誰もわかってくれないのに。

ーどうして、お前はそんなに嬉しそうに笑うんだー


毎日思ってるわけじゃ無い。むしろ、忘れ去れてくれるAに感謝こそすれ、恨む理由なんてものは無い。

だから、魔が差したのだ。

その結果、このザマ。
はぁ、と溜息をつく。投げ捨てた物もそのままで、どこかに走り去ったA。
追いかけなくちゃ、とは理解していても、魔が差しまくった身体は言う事を聞かない。
まるで冷たい雪が身体をすっぽり覆って、グングン苦しくさせてるみたいだった。

ずるずると重力に従ってずり落ちる俺。
年中、不思議と咲いている桜は、くすくすと笑っているようにひらりと花びらを落とすだけ。


「ハァァァァ」


地球の裏に届くんじゃ?と疑われるくらいの深い溜息をつく。手にしたままの季節感無視のかき氷を投げ捨てる。




『‥‥‥なに溜息ついてんだよ、アホ』




気がつけば、ふくれっ面のAが、かき氷2つ、手にして戻ってきていた。

光が差し込んだようだった。


「あ、りがと」









『次こんなことがあったらゆるさねぇからな』


ああ、と返事をしながら、かき氷を食べる。
身体をすっぽり覆っていた雪は、暖かい光で溶かされていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

‥‥あ?なに笑ってんだよ、え?あまりにも簡単な終わり方って‥‥お前、ドラマじゃ無いんだからなぁ。
まあいいや。話せよ、お前の事。

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Ann/夜桜(よう)(プロフ) - はっ!!自己チューじゃない、事故チューだ( ˙-˙ ) (2016年11月5日 18時) (レス) id: 671e54cd06 (このIDを非表示/違反報告)
Ann/夜桜(よう)(プロフ) - 志吾さん» こちらこそ一帯誰がシリーズに携わらせていただいてありがとう〜!!しーちゃんの話もキュン死しながら見たよ!!夢主ちゃんのファーストキスは自己チューが1番ありえそう・・・ (2016年11月5日 18時) (レス) id: 671e54cd06 (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 皆さんここまでありがとうございました! (2016年11月5日 18時) (レス) id: 6b4dfac9da (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - よーちゃんとってもかわいい話をありがとう!夢主ちゃん、わりと真面目にファーストキスは誰になるんだろうかと考えている((これからもよろしくね!! (2016年11月5日 18時) (レス) id: 6b4dfac9da (このIDを非表示/違反報告)
志吾(プロフ) - 八紡陽人さん、とっても素敵なお話ありがとうございます!私もあの二人との絡みを書きたくなってきました……!ありがとうございます!これからも一帯誰がシリーズを好きでいてくれると嬉しいです! (2016年9月27日 15時) (レス) id: 6b4dfac9da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一帯誰がシリーズの読者様 x他7人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年9月10日 21時

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