桜哉４ ページ21
＿＿
『今日Aん家で夕飯食っていい！？』
『はぁ？お前は泥でも食べてろよ』←
『ヒデェ！！？』
『…あー、三者面談？
な、る、ほ、ど！Aちゃんが不機嫌な理由はこれですか！』
『は、何お前。何でわかんの、え。エスパー使い周りにいすぎ』←
『ふっふーん、Aのことくらいわかるっつーの！幼馴染みだしね！
俺もさっき親いないから一人でって言ってきたよ
まっ、俺は親がいたとしても面談とか必要ない成績だけどっ』
『何言ってんだ、馬鹿は死ななきゃ治らねぇ』←
『真顔！？さっきから酷すぎでしょ！？
…じゃ、俺とAと先生で三面やろーぜ！それで機嫌直せ、な？』
『……うん、それならいいよ』
『元気出せよ、A。
＿＿一人じゃねーよ』
＿＿＿
あのとき私は確かに桜哉と笑っていた
覚えてる、覚えてるよ
だって、あのときはただ純粋に嬉しかったから
．
バンっと教室の引き戸を思いっきり開けた
「あっ、Aちゃん来た！よかったー
明日文化祭だからどうしようかと思ったよー」
何かと騒がしくなる教室
いつもの声が、いつもの姿が、ない
私が来ると、一番に飛んでくる、ソイツがいない
「ねぇ、桜哉は……？」
「え？サクヤ……？」
知ってた、わかってた
そりゃ、あんなことしたんだからいないよね
誰も皆、覚えてないよね
「やっぱり、忘れた……？」
曇った笑顔でそう言うと呆れ顔で
「覚えてないわけねーだろ…」
と、龍ちゃん
その言葉に私は「え」と驚きの声が漏れる
「桜哉が転校したの、先週じゃん…」
「文化祭の直前で…残念だったよね。桜哉すごくたのしみにしてたから…」
「明日桜哉来るかなー。メールしたんだけどー」
名前は、残していった
そんだけあれば充分だ
桜哉は明日絶対に来る
「A。その桜哉の話なんだけどよ、何か変なんだ
アイツの性格とか…喋り方とかはっきり覚えてんのに
………顔が、何か思い出せねーんだよな…」
桜哉
アンタこんなに臆病だったんだ
「龍ちゃん、大丈夫｡私が見つけるよ。
あの外ハネ…、私の目を欺こうなんて１００年早いっつーの」
＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「成り代わり」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナイトメア - 続き読みたいです楽しみです (2019年5月6日 6時) (
レス) id: 0db46790fe (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 拭く←間違えてますよwww (2016年9月8日 2時) (レス) id: f323d1774a (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - お兄ちゃん5のとこでコーラーを吹くってなってて吹き出しましたwww (2016年9月8日 1時) (レス) id: f323d1774a (このIDを非表示/違反報告)
雪衛門*： - キャラ設定がめちゃ面白くてまた、読みやすいです！後、夢主ちゃんのイラスト描かせていただいてもよろしいでしょうか？？ (2016年8月15日 12時) (レス) id: 8141511487 (このIDを非表示/違反報告)
*誇乃蜜柑*(プロフ) - めちゃくちゃおもろいです笑笑 作者さん黒バスも好きですか？笑ちょくちょく出てきて嬉しい((← (2016年8月8日 13時) (レス) id: 4847510daf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
