アリスインザガーデン４ ページ34
＿＿
「今の名前はクロ…と仰るんですか。こうして顔を合わせられて嬉しいですよ。」
「おー」
中もデカイなぁ…
キョロキョロと辺りを観察する。あ、そうだ。と思いだし、リリイ…さんに話しかける。
「リリイさん、この前は助けてくれてありがとう。本当助かった。」
「リリイで結構ですよ、Aさん」
ニコ、と笑って答えるリリイ。クロとは大違いだ…ッ！何だコイツ。
そして服に手をかけて「勝手ながらひと肌脱いでおきました」と笑顔で言った。
「警察につき出すぞ。」
「ツッコミは早速手厳しい…」
「あの手品師のときにも後始末にひと肌脱いだんですよ？｣
「え。そうなの。ありがとう。」
コイツ、中々気が利くな。
このまま全部やってくれないかなぁ←
なんて呑気なことを考えて歩くと、リリイがこう言った。
「では私のお願いを聞いてくれますか？
私もタダで脱いだつもりはありませんから」
瞬間、双子に入口の扉を閉められる。
え、と思いながら私とクロはほぼ同じタイミングで後ろを向いた。
え、え。なにこれ。リアル脱出ゲームでーす☆的な感じですか、そうですか←
「リリイ。」
御園がリリイを呼ぶと蝶姿のリリイは御園の首に噛みついた。
御園とリリイの間に鎖が現れる。
「…城田A、その猫を僕によこせ。イエス以外の返答は却下だ。」
御園が言うとリリイは思いっきり手に持っている鎌を振った。
私達の後ろに聳える壁が傷つけられる。
じ、人生オワタボタン再び←
「できれば私も平和的な手段でいきたいんです。私達のお願い、聞いてくれますよ…ね？｣
リリイは私達に向けて鎌を構える。
「えっ、えっ、？リリイさんッ！？
オ、オーマイダーティいいいいッッ」←
猫姿のクロを乗せて私は走り出した。
オーマイダーティだよ、なにこれ。なんて醜態だよ。僕は誤魔化(=現実逃避)したいよ←
椿を倒す…まではいかなくてもせめて仲間になってよッ！？
「てかクロッ！何で私攻撃されてンのッ！？リリイはアンタの弟でしょ！？」
「そんな好戦的な奴じゃないはずだけどなー、まぁ人は変わるしな…？｣
「テメ…ッ……御園の方に売り飛ばされてーか…！？」
「残酷な生き物が…」←
そして、たどり着いた先は子供部屋だった。
＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「成り代わり」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月永レオ - 面白いです!更新頑張ってください♪ (2018年4月15日 12時) (
レス) id: 939673e8ca (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 赤面クロちゃん、ぐうかわでした！www (2016年11月5日 13時) (レス) id: 2dce2a0e0c (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - お話は凄く面白いです。どんどんハイスピードで読んでしまう程。ただ、一点気になったのが、夢主ちゃんのイラストリンクが切れていらっしゃるようなのですが・・・。ご確認頂けたら幸いです。 (2016年10月26日 2時) (レス) id: 8269849f0f (このIDを非表示/違反報告)
loss - 面白かったんですが、作中の矢印は流石になくした方が良いと思います…。そこだけが残念で…。すいません。内容としては面白いと素直に思いましたのでコメントさせて頂きました。 (2016年9月26日 17時) (レス) id: 7b543e43b5 (このIDを非表示/違反報告)
クルル - …落ちジェジェに……できませんか。 (2016年9月6日 22時) (レス) id: cce1aafae9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
